熊本の地震では多くの方が避難所生活を余儀なくされており、余震に怯える眠れない夜を過ごされておられると思います。
明日は我が身と、気を引き締め、耐震、防災、減災を進めていきたいと思います。
昨日は弊社トレッキングツアーに雨の中ご参加いただき、ありがとうございました。
最後は晴れて気持ち良く解散することができたのが何よりの救いでした。
太陽光発電とは何か?
ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)補助金の発表がされ、凰建設でもZEHビルダー登録から、順次手続きを進めて行っております。
ZEHにとって必須となるのが、太陽光発電設備です。太陽光発電を考えるとき、多くの方は、
(太陽光 売電 儲かる 元を取る 何年か ??)というようなことが頭をよぎるのではないでしょうか。
確かに、太陽光発電は現在売電価格が31円、電気料金が25円程度なことを考えると、安く買って高く売れる為、とにかく売ったほうが得です。
しかし、太陽光発電をどのくらい取り付けるかということは、ぜひ目先のことだけでなく、長い目で、そして本質を見ていただきたいと思います。
多くの人が気にするのは売れる金額、買う金額、つまり「お金」です。
しかし、太陽光発電が作り出すのは「お金」ではなく「電力」です。「円」ではなく「kwh」です。
ここをしっかりと抑えておかないと、将来大失敗をしてしまいます。
十年後には太陽光の使い方は変わる
現在は売電価格のほうが高いため、乱暴に言うと「kwhよりも円の価値のほうが高い」状態です。(売り手から見て)
しかし、今から10年後、ほぼ確実に「kwhの方が円よりも価値が高い」日が来ます。
日本がモデルにしているドイツの太陽光政策を見れば、10年後の日本が見えてくると、お客様には常々言っておりますが、
現在25円で買えて、31円で売れる電気は、おそらく10年後には40円で買い、15円で売るくらいの金額になっていると思います。
そうなると、今は「昼の太陽光の電力を極力使わず売って、夜の電気を使いまくる」のが電気代を下げ、売電量を上げる最適解ですが、
10年後は「太陽が出ている時間ですべての電気を使い、夜は(蓄電池などを使いながら)極力電気を使わず過ごす」というのが正解になります。
生活パターンも、昼間に家を空けて自分が働いているうちに発電してもらい、夜に家事やら趣味を行う、共働き家庭が有利な状況から、
日中に家に誰かがいて、太陽光で生まれた電力を余すことなく使い、夜は早めに休むという、隠居世帯同居or専業主婦(主夫)家庭が有利な状況になります。
原子力発電の再稼働が今後も進まない、もしくは再稼働されないという状況になりますと、いよいよ「深夜電力割引」がなくなってきます。
今現在でも深夜に電気を使って蓄熱する暖房システムの新規申し込みはすでに受付終了となっております。
太陽光発電をたたき売る時代がくる?
そうなった際、今、電力会社や建築会社が是としている暮らしの提案は、一気に覆ります。
エコキュートは昼の時間にお湯を作り、夜は休むという給湯器になってきます。
建築業を生業としている我々も、今までは、太陽光発電の搭載量を考える際、
1、ZEH達成 2、売れるだけ売れるように設計
というくらいのことを考えればよかったのですが、
10年先を見据えた家づくりを行う際、太陽光発電の搭載量は、
「その家庭が余すことなく使い切れる量」をできるだけ正確に提案していく必要があると思います。
発電量が足りなければ電気代の負担が大きくなり、発電量が余り過ぎれば、回収のできない投資をしたことになってしまいます。
今現在、大量のパネルを載せて、「儲かった!」と言っている人は10年後
「叩き売るくらいなら家で贅沢に使ってやる!」とエコでも何でもない本末転倒なことにもなりかねません。
【太陽光発電】儲かるかどうかよりも先を見据えて
現在はブラックボックスになっている、それぞれの家庭で使用される冷暖房費以外の電気も、
しっかりと把握して、考慮しつつ設計を行う必要が出てくる世の中になっていくはずです。
そんな時代のために、凰建設では、電力を完全に自立させて賄うモデルハウスを建て、
様々なデータを取り、独自のシミュレーションソフトを作っております。
現在、太陽光発電で検索をすると、政府の政策のような大きな話か、今載せれば儲かる
という短絡的な話しかHITしません。
世の中の大きな流れに、どのように家庭単位で対応していくのか。
是非、太陽光発電設備も先を見据えて設置していきたいものです。
太陽エネルギーをどのように使うか、太陽熱温水器について書いていますので、こちらのブログもご覧くださいませ。
さて、今回は太陽光発電のお話しでしたが、
家づくりにはまだまだたくさんの落とし穴があります。
家づくり失敗したなぁと思う人を一人でも減らせたらと思い、
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【実録】建築会社と担当者選びを失敗した理由