住宅業界では昔から、とんでもない大間違いがず~っと横行しております。
なぜ大間違いが横行するか。住宅の技術者はほぼ全員とても数字に弱いです。
勿論例外の人もいます。
でも、数字と言葉が並ぶとみんな言葉の方に食いついてきます。
あなたはどちらを選ぶ?
「さらさら空気の家」
「絶対湿度10g/kgの家」
この2つが並んでいたら
ほぼ全員上の家を選びます。お客様ならそれでいいです。
でもプロでそれはダメです。
言葉のイメージだけで自分も中身を理解することなくお客様に提供する。
だから不幸な事故が沢山起こります。
「S」のマークが遮熱対応?
例えば遮熱という考え方。熱の移動方法は伝導・対流・輻射の3種類です。
このうち、輻射の対策がいわゆる遮熱というものです。
特にこの暑い時期には太陽が焼けつくような日差しを注ぎますので
日向と木陰の快適さは違います。
日射を遮るのも遮熱対策の一つです。で、この遮熱対策、
一般的にはこんなイメージです。
遮熱があると熱の入りが少ないです。このカタログ、板金素材のものです。
「S」のマークがついていると遮熱対応の素材だと書いてあります。
そうお客様に説明すると
この中から一生懸命に「S」のマークの付いたものを探されます。
※画像をクリックすると拡大されます。
家づくりは数字に強いプロに頼みたい
プロも遮熱素材から選びましょうなどと勧めてしまっております。
でもよく見てください。各色の名前の下に数字が書いてあります。
これは日射反射率の数値です。
この数値が高いほど輻射熱を跳ね返します。つまり遮熱効果が高いのです。
はい、もう一度見てください。
どれが一番遮熱効果、高いですか?遮熱効果の高い色に「S」ついていましたか?
そうです。付いていないのです。
通常、黒い色などは反射率がほぼゼロです。
それでは熱を吸収し大変な事になってしまいますので
弱点を打ち消す為に遮熱を施してあるに過ぎないのです。
Sのマークがついているから安心?って違いますよね。
数字で比べないとダメですよね?これ、横行する大間違いの氷山の一角です。
まだまだ色んな大間違いがあります。
数字に強いプロを見分ける目を持ちましょう!
さて、今回は遮熱と数値のお話しでしたが、
家づくりにはまだまだたくさんの落とし穴があります。
家づくり失敗したなぁと思う人を一人でも減らせたらと思い、
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