Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
新着のご質問
- 木製玄関ドアでおススメはありますか?メンテナンスが大変だと思いますが、やはり雨で濡れにくい設計が大事になってきますか?
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気にしていただきたいのは雨と陽当たりです。
気にしていただきたいのは雨と陽当たりです。木材は雨と紫外線で変化していきますので極力雨と紫外線を当てない方が良いです。
性能がしっかり出ればどこのメーカーのものでもOKです。
ユダ木工さんやガデリウスなどを使ったことがあります。
北海道にある「ノルド」さんと言う建具メーカー
北陸のキマドさんと言う建具メーカーの玄関ドアは
機会があれば使ってみたいなと思います。
ちなみにメンテナンスですが、理想を言えば、最初は細かくメンテナンスを行い、塗膜の厚さや浸透するオイルの量をぐっと増やしておくと、比較的長持ちいたします。車の塗装も傷んでからコーティングをするよりも傷む前にコーティングをかけてしまった方が長持ちするのと同じです。
- キッチンやトイレなど水回りの床材でおススメはありますか?
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前提条件によってお勧めするものは随分変わってきます。一般的にはトイレですとクッションフロアを使うことが多いような気がしますし、キッチンはフローリングが多いです。
トイレは使用する男性が立って用を足すのか座って用を足すのかで、その汚れ方は随分変わってきます。座って用を足される家庭であれば、クッションフロアではないものでも大丈夫かと思います。
キッチンも水跳ねが気になるとか、油汚れが気になるのであれば、フローリングではなくクッションフロアや長尺シートなどを選んでも良いかと思います。家で天ぷらや唐揚げを作るかどうかなどが判断材料になってきます。
水回りで気になっていることや心配なことを教えていただければそれに対応したおススメをお応えします。
- 部屋干しで布団が乾くことで布団のダニのリスクは低くなるのでしょうか?
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ダニの繁殖は夏場の高温高湿な状態で活発になりますが、そもそも家全体が高温高湿にならなければダニの繁殖は非常に抑えられます。
勿論湿った布団もすぐに乾くためベッドに敷きっぱなしで大丈夫です。
どうしても気になるようであれば布団乾燥機やレイコップを使っても良いですが、殆どの家庭で、そういったことは全く気にせずお過ごしいただいております。性能不足、換気不足の家では室内の空気環境は非常に悪いものになりますが、適切な性能を持った建物で適切な空調を掛ける事により、とても衛生的な生活を送る事が可能です。
目安として夏場は28℃以下湿度60%以下(絶対湿度14g/kgDA以下)で過ごすようにしていただければ大丈夫です。
地域の気候によっても違いますが1日に約20リットルの水分を室内から室外に捨てると上記のような環境が実現します。
温度はともかく、湿度を下げるのは家の性能や設備の選定がしっかりしていないと非常に大変です。
しっかり計算してくれる建築会社さんをさがしていただければと思います。
- 吹き抜けがない場合、エアコンによる各階での冷暖房計画で注意する点はありますか?
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結論だけ言いますと、それぞれの階で最も気積の大きな空間にエアコンを取り付ける事です。家の中の冷気暖気の移動は、空気の持つエネルギー差×移動する空気の量によって決まります。
26℃60%の空気の中に11℃100%の空気が400㎥送り込まれたとき、場の空気エネルギーは約12.96MJ(3.6kWh)低下します。これが、エアコンがやっている冷房の仕事内容になります。
各部屋には換気の為の空気の循環がありますが、この循環量はエアコンの風量と比べ非常に小さいです。扉を閉めていると大体20㎥/h程度の空気しか動きません。この空気の流れに乗せて6畳用エアコン(2.2kW)の冷気を運ぼうと思うとほぼ絶対零度(-273.15℃)の温度の空気を送り込む必要があります。
部屋のドア(縦1.9m横0.6m)を開けておいた状態で廊下が22℃70%室内が26℃60%だったとすると、450Wの冷気を伴った空気移動が発生します。高断熱の家で、適切に日射遮蔽が行われていれば、一部屋を冷房するのに十分なエネルギー量になります。
エアコン冷暖房計画を突き詰めていくと、エネルギーをどのくらいの温度と風量に分けて目的の場所に届けるのかという話になります。これもつじつまが合っていないとやはり思うように冷えません。
- 貴社では大物の布団を干す場所はどのように想定されますか?布団乾燥機やレイコップなどの機器の使用も選択肢に入りますか?
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あえて誤解を恐れずに言うと、布団を干す必要が無くなります。布団を干す目的は布団を乾燥させることです。布団が湿る原因は主に人体からの水分放出になります。夜寝ている間に0.5L程度の水分が布団に浸み込みますが、日本の気候ですと年中布団は乾きにくい為、外に干すというのが文化として定着してきました。しかし気候が乾燥して「まともな家」に住んでいる国では布団を干すという文化自体がありません。ちなみに日本でも北海道では布団を干す人は居ません。必要が無いからです。世界中で布団を干すという行為を行っているのは日本の本州以南に住んでいる人たちと、中国の一部地域の人たちのみです。私たちの方がマイノリティです。
冬に適切に暖かく、夏に適切に除湿が出来る家であれば布団を干す理由は「太陽に当たった匂いを嗅ぐのが趣味」くらいのものになってしまいます。
むしろ、羽毛や毛布などの紫外線に強くない素材をあえて外に晒すのは寝具の劣化を促進させる結果になってしまいます。朝起きたら布団を半分めくって、敷布団の寝ていた部分を空気に晒すだけで通年大丈夫です。
心配であれば布団乾燥機を使っても良いと思います。
ちゃんとした家であれば、その辺の常識も変わります。
- 手刻みの伝統工法の保存、継承についてどのようにお考えですか?また現代建築において、一棟建てる際のプレカットと手刻みのバランスは常に変化するものなのでしょうか?
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鋭い質問をありがとうございます。
鋭い質問をありがとうございます。現段階で弊社は手刻みの伝統工法の保存、継承については比較的積極的に取り組んでいる状態です。来月には弊社の20代の社員大工が2名、刻み技術の全国技能競技会に出場致します。
ただ、今後はどうかとなりますと、残念ながら仕事の必須スキルとしての継承は難しいと考えております。
これは大工技術に限らず、すべての伝統的な技術は次第に機械がその担いをすることになってくるからです。
昔は飛脚など走る事が職業になった時代もありましたが、現代では走ることはスポーツなどのレクリエーションの一環です。
弊社のある岐阜県では「鵜飼い漁」が有名ですが、昔は生活の糧を得るための一つの仕事であったのが、今は宮内庁が無形文化財として保護する観光資源です。
同様にカンナで木材の表面を美しく仕上げる技術も最近ではほぼ機械が行い、「削ろう会」などの有志の方が、本業と趣味の境界があいまいな中でなんとか技術の継承を行っている状態です。
今後、個人住宅の業界においては、伝統工法への回帰よりも、さらなるプレカット化、ユニット化が進みます。この流れの最も大きな要因は、人手不足による労働力を補う為です。
手刻みの伝統工法の技術継承は普段の仕事を通してではなく、20年おきに行われる伊勢神宮の式年遷宮などの行事により、担われていく事は想像に難くありません。
返答をまとめますと、伝統工法の保存継承は大切な事であると位置づけてはおりますが、仕事の必須スキルとしてとは考えておりません。
また、現代建築においては、プレカットの割合は今後ますます大きくなっていく一方で、手刻みの割合は減っていく一方になります。
- 全熱交換換気を採用する際のダーティーゾーンの換気計画はどのように考えていますか?
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第一種換気でも第三種換気でも、ダーティーゾーンから排気するという考え方はあまり変わりません。ただ、お風呂に関して言えば、冬場にその熱量と水分を捨ててしまうのは非常に勿体ないと考えております。逆に、夏にそれだけの熱と湿気が家の中にある状況もあまり好ましくありません。
第一種熱交換換気を採用する場合は全熱交換式の物にして、夏はさっさとお湯を捨てる。冬は少なくとも冷めるまではお湯を捨てないという生活の仕方をお勧めします。
第三種換気を採用する場合は、内気循環型ファンと通常の排気専用ファンの両方を浴室に取り付けるという方法を採用し、夏は排気ファンだけを動かしっぱなし。冬は内気循環ファンだけを動かしっぱなしという生活をお勧めしております。
内気循環をする場合、代わりの排気をどうするか考えないと家の中全体で空気がよどんでしまう可能性もありますので、注意が必要です。
家全体の換気のつじつまが合っていないとどこかにひずみが出ますので気を付けてください。
- 気密性能が高い住宅のレンジフードはどのように選ぶと良いですか?
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選択肢は大きく分けて二つあります。同時吸排気型の換気扇を選ぶか、シャッター付きの排気専用ファンに差圧式の給気口を設置するかです。
キッチンのレンジフードは弱で運転しても、その他の全ての換気扇を足した風量よりも沢山空気を動かす機種が多く、計画換気に大きな影響を及ぼします。
同時給排でも差圧式給気口でも、効果的に空気をショートサーキットさせる事が目的です。語弊を恐れずに言えば、家全体の暖かさ涼しさを確保するために、キッチンに立つ人は暑さ寒さを我慢してねという考え方です。
どちらでも大丈夫なのですが、第三種換気で、小屋裏エアコンと小屋裏給気口があり、キッチンが1階についている場合、差圧式の給気口を設ける事で冷気の降り方をコントロールすることが可能になります。
文字だけではとても言い表せませんが、無難に行くなら同時給排、目的を持って攻めた換気空調を行うなら差圧式も有りかと思います。
また、例外的に殆どキッチンを使わない人に限り、内部循環式の換気扇を使うという選択肢もあります。
- 外構の人工芝と天然芝のメリット、デメリットを知りたいです。
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人工芝
メリット:手入れが少ない、冬でも青い
デメリット:熱い、劣化後は見た目が悪い
天然芝
メリット:涼しい、肌触り、人口より安価
デメリット:きれいにしようと思ったら手入れが大変。ムラが出来る。
ざっくりとこんなイメージです。
個人的な好みで言いますと、天然の方が好きです。すぐに刈り込む人も居ますが、ふさふさに生えそろった芝に寝転がるのは、手間も要りませんし、気持ちいいです。天然芝を植えて、水だけやって放置した状態が好きです。
人工芝は寝転がると熱いので、あまり好きではありません。
- 防音室を採用することで冷暖房計画等の設計に影響を及ぼす事項はありますでしょうか?
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どの程度の防音室を検討されておられるのかというのが大きな要素になります。
どの程度の防音室を作るかによりますが、家の外に対して30㏈程音を下げる程度の事でしたら、UA値0.3程度の断熱とC値0.3程度の気密で出来ると思います。その場合は特に個別の冷暖房計画は必要ありません。
家の室内同士でも音が聞こえない防音室を作ろうと思うと、非常に大変でして、冷暖房計画は当然その部屋だけの個別のものでなくてはいけません。
どの程度の防音室を検討されておられるのかというのが大きな要素になります。作り手と住まい手が「防音室」というイメージだけでやり取りをすると高い確率で失敗します。双方がお互いに数字を示し合う事が大事です。