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エアコンを冷房運転すると配管周りが結露しました。高気密高断熱の家ではエアコンのドレンが結露しやすいと聞いたのですがそういうものですか?

空気は露点温度を下回れば、結露するというのが物理の法則になります。

エアコンの冷媒は冷たい熱を室内機に運び込むのが仕事になりますので、むしろ結露をさせるのが本来の仕事と言えます。

結露水がドレンパンから外に排出されれば通常の施工、

その他の部分から滴り落ちるのであれば、排水経路以外の結露してはいけない所で結露しているか、排水経路が溢れているかどちらかです。

いずれにしても点検して改善してもらえれば良いかと思います。

冷媒管の断熱が薄くて効いていないという事もありますので確認していただければと思います。

ハウスメーカーで建てた築20年の家の断熱改修を検討していましたが、リノベは向かないとメルマガで拝見しましたが理由をお聞かせ願いたいです。

内装の張り替え程度であれば良いのですが、構造に影響する部分をいじった時点で旧38条認定の条件から外れる可能性が高く、

それで違法建築状態になってしまっても建築会社が責任を負う事はなかなか難しいです。

それは建てた当事者であるハウスメーカーであっても責任を取り切れない事が殆どになります。

そういったことを自己責任としてリノベをするならやっても良いかと思いますが、

丁寧に説明をすると、少なくない人が尻込みをするので、「リノベには向いていない」というざっくりした言葉で表現致しました。

窓に対する断熱補強で、「内窓の設置」「窓の交換」がありますが、これらの工事は気密・水密は問題ないでしょうか?

内窓の設置、窓の交換、どちらも良いかと思いますが、

いずれにしても、「後は窓だけ何とかすれば大丈夫」という状態の家でやるべき工事です。

もそもの断熱性能が足りていない家で、窓だけ何とかしても、結露は止まれど全体的な寒さは劇的には改善しません。

窓を交換するのであれば、内装か外装を剥がして断熱補強も一緒にやるべきだとは思います。

付加断熱にボード系断熱材を用いる場合、ボード間の気密テープは必須でしょうか?気密ラインの設定が難しいです。

ボード面で必ず気密を取らないといけないわけではいけませんが、弊社はボード間のテープは全箇所施工しております。

気密防湿ラインを複層設けておくと、将来的な気密の低下は軽減できるからという理由です。

現在の賃貸で洗濯機の水栓金具が結露します。水道管の水温が低いこと、洗面所の湿度が高いことが原因かと思いますが、高気密高断熱の家でもこの結露は起こり得ますか?

お風呂に入った後、浴室の扉を開けると大量の水分が脱衣に流れ込みますので、やはり水栓が結露を起こすということはあり得ます。

結露を起こしても問題ない、下部に水栓のついている洗濯パンを使ったり、防露性能の高い水栓を選ぶことで、結露は軽減できます。

高気密高断熱であるほど、経年による気密性能の低下が著しいというのは本当ですか?もし本当であれば、ほどほどの断熱に抑えたほうが良いのでしょうか?

気密の数値は確かに経年で悪化しますが、高気密高断熱の家であるほど、悪化する率が高いということはありません。

むしろ逆で、付加断熱などで躯体が守られているほど、気密の値が悪化する率は低くなります。

断熱はどれだけやってもいいと思います。

意匠性を考慮して、東西北面は樹脂サッシ、南面はアルミ樹脂サッシを検討しています。設計士さんから、冷気が性能の低いサッシに集まりその窓だけ結露しやすくなると言われましたが、どうですか?

冷気が集まるということはありませんが、最も性能の悪い窓が結露のボトルネックになりますので、

違う種類の窓を使う場合は、最も性能の悪い窓の選定に気をつけたほうが良いです。

弊社でも準防火地域で建設している家などは、メーカーもグレードも違う5種類の窓を使ったりしておりますので、

窓の種類が増える事自体は悪くありません。

電気温水器からエコキュートに買い替えを検討しています。後から基礎に穴を開ける事は構造的に問題ないのでしょうか?

構造的にはもちろん穴はない方が良いのですが、そこはやむなしかなと思います。

あまり派手に鉄筋が切られない事を祈りつつ、穴を開けてもらえればと思います。

また、基礎ではなく土台より上であけることができないかも、一度検討してみてもらっても良いかもしれません。

吹抜けに設けた窓のカーテンについて、10年に満たないスパンで交換が必要かと思いますが、将来的に一番コストがかからないようにするにはどういった方法があるでしょうか?

弊社でもよくやる仕様ですが、将来的にベストなのは、足場を立てずともロールスクリーンの交換やメンテができることかと思います。

方法としてはキャットウォークもいいですし、足場板が窓枠や吹き抜けの梁に渡せるようにして、

1階から足場を伸ばして行かずとも作業ができるようにしておくという方法もあります。

太陽光パネルを後載せする際に気を付ける事はありますか?

屋根材の種類に大きく左右されます。

キャッチ工法の使える板金の縦葺きであれば、ほぼノーリスクで太陽光発電を載せられますが、

瓦やカラーベストの場合は、やはり屋根に穴が開くことになります。

新築の時についていたであろう、雨漏りに関する補償も、穴が空いてしまうと、そこは対象外になったりしてしまいます。

できれば、新築の時の保証がそのまま続くように、まずは新築の時にやっていただいた建築会社さんに相談してみてください。

保証ができないということであれば、太陽光発電パネル由来の雨漏り保証がどのようになっているかは重々確認していただければと思います。

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