Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
新着のご質問
- APW430とAPW330+ハニカムサーモですとコストと性能は同等になりますか?
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APW430の熱抵抗は1.10㎡K/WAPW330の熱抵抗は0.76㎡K/Wハニカムサーモは0.26㎡K/Wになります。(レール無し)APW330+ハニカムサーモ=0.76+0.26=1.02㎡K/Wとなり、APW430単体にまあまあ迫る性能数値になります。コストはそれぞれの建築会社さんによって変わりますので、実際に見積もりを出してもらって比較されると良いと思います。小さな窓なら430単体、大きな窓なら330+ハニカムサーモの方が安くなるような気がします。
- 木製サッシは定期的なメンテナンスが必要になってきますか?
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はい、木製サッシに定期的なメンテナンスは欠かせません。
どのくらいの頻度でどのようなメンテナンスが必要になるかは、取り付ける方角、庇の長さ、その他さまざまな状況に寄り大きく変わります。
- 貴社で自作の木製サッシ窓を製作する場合はありますか?またその場合の気密性といった性能はどのくらいなのでしょうか?
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木製サッシの自作はよくやっております。FIXタイプの木製窓であれば、気密性能は全く変わりません。(実績で0.3~0.1です)開口タイプのサッシを自作するのであれば、C値は1.0を頑張って切れるようにするというのが実情です。
- エアコンの機種選定の際に考慮すべき情報はどのようなものになりますか?
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家の正味熱損失量が絶対条件です。よくUA値とかQ値とかで表しますが、Q値1.0で200㎡(60坪)の建物よりもQ値2.0で、90㎡(27坪)の建物の方が正味の熱損失量は少ないです。それに地域の最低気温を掛けると熱損失量の実数が出ます。それよりもエアコンの能力が上回っているというのが絶対条件になります。
後は、そのエアコンがどの程度の稼働率なのかという事を考慮し、機種選定を行います。考慮すべき情報の種類という質問に答えるなら・Q値・床面積・地域の気象条件・希望する室温・エアコンの冷暖房の各定格容量・冷暖房時の各COPというような情報を考慮して選定しております。
- ダイニング、リビング、キッチンの照明のプランニングをする際、ポイントとされていることはありますか?
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LDKの照明計画は家の中でも1番力が入るところですね。
安く抑えようと思えば、ホームセンターでも買える天井付の円盤型シーリングライトを取り付けるのがお手軽ですが、それでは味気ないですよね。
照明は「明るさ」「色」「強弱」に気をつけます。明るさは全体の光量のことですね。一つの照明で明るさを調整できるものも有れば、多灯配置をして明るさを調整する方法もあります。
色は、黄色っぽい明かりと青っぽい明かりがありますが、黄色っぽい明かりの方が落ち着いた雰囲気になりますのでお勧めです。最後に強弱ですが、あまり明るさの強弱が強すぎると人は眩しさを感じてしまいますし、完全に均一な明るさでものっぺりした空間になってしまいます。均一な明るさの中に淡く強弱をつけるようにすると良いです。均一な明るさはやはり光源の見えない間接照明などが有利になります。そこに、眩しさを感じない程度にアクセントになる照明を入れるなどが失敗の少ないやり方になります。
ちなみに、明るさの決め方には計算式が定められているのですが、日本のルールは世界的にみてもかなり明るめに数値が設定されております。省エネのためにも、もう少し暗くしても良いかもしれません。
- 日射遮蔽について縦滑りもしくはFIXでapw430を西側に設置する予定なのですが、高性能窓でもやはり内外の西日対策は必要でしょうか?
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必要かどうかの答えは、各種条件によって変わります。例えば窓の大きさです。人が出入りできる程の大きさの窓からは、夏の西日によって1000W程の熱取得があります。これが2つもあると2.2kWのエアコンが、西日対策の為だけに動くことになります。
APW430で最も日射遮蔽性能の高い窓で70%程になります。430を使うだけでも2000W入ってくるはずの熱が600W程度に抑えられますので遮蔽効果はあります。ただ、70%というのはガラスの遮蔽性能だけですので、実際には暖められた窓のフレームや熱されたガラス本体からの熱伝導により、もっと多くの熱が入ってきます。なので、基本的には西側の窓は何らかの日射遮蔽を考えておくべきです。ただ、十分に小さい窓であれば、熱は入るけど絶対値に直せば些細な値なので無視するという選択もできます。窓の大きさが0.15㎡ガラスの大きさが0.08㎡の窓で、Uw値が0.9、日射取得率が30%の場合、窓の表面温度が55℃、室内が25℃だった場合、入ってくる熱は合計11W程度です。これならエアコンの負担も少ないです。私の場合は、西側に窓を付ける事になった場合は、横30cm縦50cm程度の小さな窓にして、日射遮蔽はしないという場合が多いです。
- カーテン、ブラインド、ロールスクリーン、ハニカムサーモのほかに西日対策としましてガラスフィルムも有効でしょうか?
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日射を遮る効果は%で表示されます。カーテンやロールスクリーンで30%程度内付けブラインドで35%程度ハニカムサーモで40%程度外付けブラインドで80%程度
ガラスフィルムは10%~80%の幅で商品があります。
お値段を考慮して比較すればコスパが出てきます。
有効ではありますが、ガラスフィルムは他の部材と違い、冬の日射を取得する性能も落としますので、注意が必要です。あと、効果が高いものほど、可視光線も遮りますので部屋の中は暗くなります。
- 脱衣所に壁付き扇風機を施工することはありますか?
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過去には付けたこともありますが、今は殆ど扇風機を付けることはありません。
付ける理由は恐らく夏場に火照った体を冷ますという事になるかと思いますが、一部屋分を冷やすエネルギーで家中が冷えればそういう物が必要なくなります。
- 気密性能の関係で引き違い窓ではなく片引き窓の採用したいと考えておりますが、貴社の施工で用いる場合はどのような条件下になりますか?
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特に使ってはいけない条件という物は有りませんが、スライド式の窓は開き式の窓に比べ、どうしても性能数値は落ちていきます。
後はそれがどの程度許容できるかどうかという事になります。
どの程度というのは、C値の事になるかと思いますが、C値が悪くなることがどう影響するのかをきちんと把握している住まい手は勿論作り手もあまり多くないです。C値が0.1悪くなると、設計している自分の家だといくら位お金がかかるのか、もしくはお金を同じにするとどの位温度が下がるのかという事を説明してくれると分かり易くていいですよね。是非設計士さんに、「月に500円までなら余計に光熱費を払ってもいいと思うから、その範囲でスライド式の窓を設計してください」みたいな事をお願いしてみて下さい。
- 部屋間の壁の防音について質問です。全く聞こえないことはないと思いますが、施主さんが基本する場合、音を小さくするためにどのような方法を取られますか?
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防音において一番大事になるのは、空気を閉じ込める事です。気密とか密閉ですね。空気がしっかり閉じ込められていれば、漏れ出す音は非常に小さくできます。扉をきちんと閉める。扉の隙間にモールなどを張ってみる。
というのが一番基になる防音対策になります。
次に素材で防音をすることが挙げられます。足音や何かの落下音など、物質と物質がぶつかる事で発生する音は、個体の中を伝播して空気に放出されますので、音の出にくい素材で表面を覆う事が有効です。音の出にくいものとは、柔らかい物になります。床にカーペットを敷いたり、壁のぶつかりやすい部分にクッション材を貼ったりというのが自分で出来る事になります。
素材で言えば、音を伝播しにくい物を選ぶという事が出来ますが、施主さんが行うのは非常に難しいと思います。表面は柔らかい物が良いと書きましたが、素材の中身はなるべく質量のある物(重い物)が音を伝播しにくいです。
完全に閉じられる部屋をコンクリートなどで作り、部屋の表面を柔らかい物で仕上げると、性能の高い防音室が作れます。カラオケボックスやスタジオなどはそんな感じで作らております。