Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
新着のご質問
- 住宅設備(家電)には給湯器やエアコンなど、ほぼ必須の物の他に、洗濯機や冷蔵庫といった物もあるかと思いますが、そういう物も含めての選ぶ際のオススメの物やアドバイスはしていただけるのでしょうか?
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まずは消費電力、そして発熱量です。高断熱になって行けば行くほど、相対的に家電などの発熱量の割合が増えていきますので、冷暖房計画において無視できない物になっていきます。勿論、ご希望いただければ、アドバイスをさせて頂きます。また、除湿器加湿器については、能力計算をせずに選んで全く意味が無い物が設置されているという事も少なくないので、購入前に必ず相談いただきたいと思います。
- 依頼している工務店が基礎外断熱になります。 防蟻処理された断熱材や銅板のアリ返しなどはしてもらえるのですが、何か確認しておくことなどあればお願いします。
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私の想像ではありますが、、基礎外断熱を選択されている時点で、それなりにリスクを回避する納まりは徹底されておられると思います。あまり口うるさく確認するのもひょっとしたら煙たがられるのではと想像してしまいますが、強いて言えば、床下の換気方法と点検の体制でしょうか。最初の2~3年だけでも、床下の空気がしっかり動く方式をとっておられた方が無難です(会社によって給気をしたり排気をしたり、室内循環をしたり様々です)点検については、ウッドデッキや給湯器の影など、蟻道の発見が遅れ気味な部分は何か対策をされているかどうかを確認できるといいと思います。
- 土地購入、真南向きが理想でしたが、希望の土地では存在せず、若干巽向きの土地で決めようと思っています。窓は南南西と東南東に広めに取る予定ですが、この比率はどのように考えますか?
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周囲の建物の影響や間取り、建物自身が作る日陰が大きく影響しますが、南南西の方角9:東南東の方角1くらいで考えます。真南に対して、22.5℃が南南西、真南に対して67.5℃が東南東ですので、一年を通した集熱効率は全く違うものになります。いずれにしても日射遮蔽の工夫はしっかりしておきたいところです。
- シロアリ対策のこともあり、基礎内断熱で断熱材をスタイロフォームAT(防蟻剤入り)を使用予定ですが、床下エアコンで基礎内を使ったとき人体には影響ないのでしょうか?
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基本的に、家の中に自然由来ではない物を使った場合、人体への影響はゼロではありません。ただ、致死量が100とした場合、影響の度合いが10程度なのか、0.1程度なのか、0.0001程度なのかという程度問題があるだけです。そういった意味では、影響はあるが問題は無い程度であるというのが、最も正確な表現なのではと思います。恐らくスタイロフォームATよりもはるかに悪影響のある物が室内には沢山使われるはずですので、あまり気にしなくても良いかと思います。また基礎内断熱の場合、防蟻材入りの断熱材を必ずしも使わなくても大丈夫だと思います。ベースと立ち上がりの打ち継ぎをしっかり地面より高い位置で作り、アリの侵入が無い様点検をすれば、基礎内断熱で食害はありません。最後に、質問の内容とはあまり関係ないですが、基礎内断熱+床下エアコンで最も大事なのは、基礎全面に断熱材を敷くという事です。冬の基礎内の温度は30℃近くまで上がりますので、床下エアコンでなければ無視出来ていた基礎のベースから地中への熱移動が、全く無視できないレベルの熱損失になっていきます。
- 全国に色々な特色の工務店があると思いますが、特にこの分野では他には負けないぞ!といったものはありますか?
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全国に色々な特色の工務店さんがありますが、この分野では他に負けないという物を持っている工務店さんは、必ず同業者さんのベンチマークになり、各所の勉強会に講師として招かれています。企業経営の事であったり、営業手法の事であったり、耐震の性能であったり、断熱性能であったり、それは各社によって違います。自分の事を宣伝するのは気が引けますが、私の専門分野は建築環境工学と建築設備になります。大規模建築ではなく住宅の分野に特化した、環境、設備系の人は日本でも本当に一握りになります。どんな活動をしているのかは「森 亨介」で検索をかけて頂ければと思います。凰建設の事が多いですが、1ページ目の中盤以降は私が依頼されて書いた文章や講座に参加していただいた方のブログなどが出てきます。それで、なんとなく私の分野が分かっていただけると思います。
- 床断熱+天井断熱の家と、基礎断熱+屋根断熱の家だと気積が結構違うと思います。温熱環境の面で気積の大小による有利・不利などありますでしょうか?
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非常に鋭い質問ですね。おっしゃるように、基礎/床、天井/屋根で気積が変わってきますので、例えばC値を測定する時の分母が変わってきたり、UA値を計算する時の外皮面積が変わってきたりします。一般的には分母が大きくなればなるほど、係数は下がりますので、床断熱+天井断熱の家よりも、基礎断熱+屋根断熱の家の方が、UA値やC値は下がりやすいです。ただ、それらの係数は下がっても、隙間の絶対値や、熱が逃げる外皮の絶対的な面積は増えておりますので、光熱費は基礎断熱や屋根断熱の方が増える事になります。屋根断熱をするのであれば、小屋裏空間を上手に使って、勾配天井や、ロフト部屋を有効活用しないと勿体ない事になってしまいます。参考にしていただければと思います。
- 屋根材をガルバリウム鋼板にする場合、その下に貼るルーフィングは、耐久性とかを考えると何がオススメですか?
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ガルバ下の屋根につきましては、最も大事になるのは、屋根を支える野地板の下に通気層が30mm以上確保されているかどうかになります。野地板の下に通気層がしっかり確保されていれば、ゴムアスファルト系などの耐久性の高いルーフィングを施工するのが良いかと思います。通気層を確保せず、透湿ルーフィングなどでごまかす施工もありますが、湿気対策性能も防水性能も全てが中途半端になってしまいます。ルーフィングという薄い膜だけで屋根の性能を未来永劫に担保するという考え方がそもそもおかしいです。長い目で見るとルーフィングも交換すべき時が来る材料になります。その時に、生活に大きな影響が出てしまったり、莫大なお金がかかるような施工にしておかないというのが最も大事ではないかと思います。
- 最近、ハトに困ってます。屋根から落ちたフンがベランダやソーラーの下にも少々草があります。朝早くから鳴き睡魔不足になりがちです。高所なので簡単には個人で作業出来ません。どう対策したらいいか教えて下さい。
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ハト、困りますよね。ハトの糞に入っている種などが雨樋の中で芽を出したりすると、色々厄介です。恐らく地域には害虫駆除の業者さんがおられると思いますが、その業者さんを訪ねられると良いかと思います。また、建築業者でも、ハト避けのトゲなどは施工できますので、馴染みの建築業者さんがおられるようでしたら相談されてはいかがでしょう。
- 太陽光発電を検討中です。 予算の関係でリースも視野に入れています。 自分で乗せる予算が厳しい場合、リースでもオススメしますか?
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予算が厳しくない場合でも、無料で太陽光の仕組みをお勧めしております。無料もしくはリースで太陽光を載せる仕組みは沢山ありますが、これらはいい意味でここ数年しか通用しない限定的なビジネスモデルです。つまり今の時期に家を建てる方だけが使えるボーナス的な物ですので、使っておいた方が良いです。自費で太陽光を載せる人が初期コストを回収できる確率はそうそう高くありません。太陽光発電の事を考える時に殆どの人は「円」の単位で物事を考えますが、太陽光発電で得られる本当の成果は「kWh」というエネルギーの現物になります。今後、エネルギー価格がどんどん高くなっていくにつれて、エネルギーの原資を持っていることが非常に有利に働くようになります。自費で10kW程度の太陽光を載せると300万円ほどかかりますが、無料やリースのしくみを使えばほぼゼロ円で太陽光が手に入り、10年後にはエネルギーの原単位を生み出す家に住むことが出来ます。リースの会社はどこを選べばよいのかという話ですが、それは自分に合うか合わないかで決めてもらえれば良いと思います。
- 契約を考えている工務店では、自社で構造計算をすることが難しいみたいなのですが、許容応力度計算による耐震等級3をその工務店から外注により、計算してもらうことは可能なのでしょうか?また、その場合の注意点やデメリットはありますか?
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許容応力度計算を自社でやらないという工務店でも特に問題はありません。構造計算を外注で受けている設計事務所も沢山ありますので、そういう所を利用してもらえれば良いかと思います。その場合の注意点としては、構造計算を自社で「やらない」なのか「できない」なのかは大きな違いですので確認しておいた方が良いかもしれません。やろうと思えばできるけども忙しくて手が回らないから外注しているのか、知識がないからできないので外注しているのかは大きな違いです。(実は弊社も前者に当てはまりますが)なぜなら、外注先から出てきた構造計算書のチェックが出来ないからです。梁の組み方、基礎の構造、柱の軸力など、合わせると何百何千という計算式が出てきますが、その中でも急所になる部材はどこなのか、その計算で良いのかなどを検証できなくては、ただの丸投げで終わってしまいます。