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Q & Aよくある質問

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新着のご質問

耐震等級3+制震で検討しています。制震金物、ダンパーなどのお薦めが、ありましたら教えてください。
耐震等級3+制振ですね。
私も両社は必須だと思っております。

制振につきましては大きく分けて2つの考え方で商品が開発されております。

①基本的に耐震金物だけど、許容できる力を超えたらわざと壊れて、それ以降は制振材として働くもの
②耐震性は全くないが、最初から制振材として働くもの

③その中間くらいの性能で、耐震性はギリギリカウント出来る程度のものであり、割と初期変形から制振部材として働くもの

①の物は耐震等級3を取るための構造計算に入れられることから、よく好んで使われます。②の物は構造計算上は無視されて、純粋に制振だけに効く形になります。
①の方が耐力壁としても計算できるので良いように見えますが、①の物が制振材として効くためには一定以上の負荷がかかって変形が大きくなってからになります、簡単に言うと大地震の時にだけ効くという事です。普段の細かな地震に対しては制振の建物にはなっていないという事になります。
②は地震に耐える力は一切ありませんが、わずかな地震からでも制振部材として効きますので、日常起こり得る地震で起きる内装のひび割れなどを防ぐ役割を果たしてくれています。
私としては、耐震等級3をちゃんと取ったうえで、プラスαで②の制振部材を使う方が、家の為には良いのではないかと考えております。
木造住宅で耐震等級3を取るためには、外壁面の構造用合板も内部の筋交いも必須に近いですので、特にこれでないとダメと言うものはありません。南北に長い家などは、窓面にコボットなどの鉄筋ブレース部材を使う事もあります。
①が壁倍率を2倍以上取れる筋交い式の制振ダンパー材
②は壁倍率を取れない筋交い式の制振ダンパー材や車のサスペンションの様な方杖式のダンパー材、制振テープ部材が挙げられます。
③は壁倍率が1倍程度の筋交い式ダンパー材です。
キッチンの換気扇(同時給排換気扇)の設置場所は、第一種換気・第三種換気関係なく外壁に近い方がいいでしょうか?
キッチンの換気扇ですが、省エネについてはそこまで影響があるわけではありません。
しいて言えば、壁から離れていた方がファンの圧力損失が増えて運転する為のエネルギーが若干増える事とくらいだと思います。
それよりも外壁までの距離が長くなる事により、ダクトも長くなり、
中にたまる油などの量が増える方が気持ち悪いなと感じます。
そのため、やはり外壁に近い方が色々と有利だと思います。
全熱交換換気を採用した家の燃費を計算する場合、キッチンやトイレや浴室の換気量はどのくらいの量を想定して計算するのでしょうか?4人家族ならこのくらいなど、決められた値があるのでしょうか?

キッチンはメーカーのカタログを見れば換気量が出ていますので、それが一日に何時間動く想定なのかを計算して換気量を平準化します。

600㎥/hの換気量を持つ換気扇を1日に2時間動かしますと、1200㎥の空気が出ます。
24時間換気に置き換えると1200÷24=50㎥/hが熱交換をせずに家の外に放出されるとみなすというような具合です。

トイレやお風呂についても同様に個別換気扇の流量がカタログに載っておりますので、上記と同じ計算を致します。その換気扇を決めるやり方は、1人当たり30㎥/h、もしくは家の気積が1時間に0.5回換気されるように決められております。

そもそもという話ではありますが、このような計算をしてキッチンやトイレ、お風呂を熱交換換気の経路から外す場合、家全体の熱交換換気効率は20%~40%程度まで落ちてしまいます。これでは熱交換換気の費用対効果は非常に悪くなります。
長期的なコストや温熱環境の視点からおススメの床材はありますか?
まず質感と温かみについてですが、硬くて重い床材程、傷付きにくく、足の裏がひやっとします。柔らかくて軽い床材程、傷つきやすく足の裏は暖かいです。
前者はタイルなどが挙げられ、後者は木材です。
木材の中でもナラなどの広葉樹は硬くて重く、杉やヒノキなどの針葉樹は柔らかくて軽い傾向にあります。
また、いくら柔らかくて軽い床材を選んでも、そもそもの室温や床の表面温度が低ければ、暖かさは感じられません。
長期的なコストという点では、まず床材を「一生モノ」と捉えるかどうかが一つのポイントになってきます。
お寺の境内の床などは厚さ4cm以上の無垢材が使われますが、あのレベルの物になりますと、少なくとも家を建てた世代の人が死ぬくらいまでは長く持つ床になります。

(紫外線や雨が当たらない前提)

建築の内装材については、一般に建物の想定使用期間と同じ耐久性を持つ素材が、生涯コストで最も安くなる材料と言えます。勿論例外もあります)
2階の床に関しては、耐震等級を考えるのであればどうしても24mmであったり28mmといった厚みの合板を施工することになりますので、あまり厚い床板を施工することは一般的には致しませんが、1階であれば、杉の厚板を使う施工もありなのではと思います。
今の技術の合板がどうなるかは、まだ分かりませんが、30年ほど前に施工された合板のフロア材などはどうしても合板の接着面が劣化し、人がよく歩く場所で床がたわんでしまうという例が多いです。
当時は12mmの厚みの床を1枚だけという施工も多かったので、合板というだけの原因ではないかと思いますが、層が剥離する可能性というのはゼロではありません。
回答になっているか自信がありませんが、参考にしていただければと思います。
通し柱が無垢の檜で3.5寸のものだと、強度的には良くないでしょうか?4寸のが普通でしょうか?
どちらが良いかは間取りと計算によります。
荷重が殆どかからない部分の通し柱であれば3.5寸でも十分だという場合もありますし、大きな荷重がかかる柱であれば4寸では全然足りないという場合もあります。
なので、盲目的に3.5寸が危ない、4寸は大丈夫だというのは非常に危険な話だと認識していただければと思います。
どれだけ構造も考慮した空間設計が出来るかどうかが肝です。
家づくりをする際に高気密高断熱、可能ならパッシブハウスに近づけたいのですが、予算が足りないのかなと不安です。 高気密高断熱はそのままで、価格を抑えることも可能なのでしょうか?その場合のデメリットはありますか?
高気密高断熱をそのままに価格を抑える事は可能です。

ただし、何もデメリットなく抑える方法はありません。建物の予算をどのように配分するかという事だけになります。

予算の掛け方は、大きさ(坪数)構造(耐震)性能(断熱気密)耐久(防水防蟻排湿)意匠(デザイン)内装(床壁天井)設備(キッチンバストイレ照明IOT他)外装(屋根外壁樋)埋設設備(配管配線)に分けられます。限られた予算の中で、性能に対するお金の掛け方を増やしたければ、その他の予算を削ることでパッシブハウスクラスの断熱性能を持つ家にすることは十分に可能です。

ここで気を付けたいのが、削る順番を間違えると何も意味が無いという事でして、高性能な住宅は長い年月の中で最も温熱環境的にも経済的にも優れたものを目指したものになります。1年しか住まない仮の家なら沢山の冷暖房設備を入れたほうが快適で安いです。
という事で、長く住む為の要素を削ると意味が無くなってしまいます。具体的には構造、耐久、埋設設備、外装です。長い年月の間に地震で痛んでしまうと高気密の性能も台無しです。排湿が上手くできずに腐ったりしてしまうとやはり台無し、外装の耐久性が悪くメンテが追いつかずに雨漏りをしてしまっても台無し、電気配線のメンテのタイミングで断熱をめくらないといけないような家でも台無しです。
それ以外の要素は後からでもやり直しはできます。
という事で予算が足りない場合、パッシブハウスクラスの物にするためには、広さ、設備、意匠、内装の順に予算をカットしていく事になるというのがデメリットでしょうか。
ちなみに、弊社の場合、構造、耐久、埋設設備に関しては、削るという選択はしませんので、性能、大きさ、外装、設備、意匠、内装の天秤で、予算を決めていく形になります。
シャッターでの日射遮蔽は有効でしょうか?日射はほぼ完全に遮蔽できる気がしますが、金属のシャッターが熱くなったらシャッターからの輻射熱で結局暑くなるでしょうか?
結論だけ言えば有効です。
シャッターが火傷するくらいに熱くなるエネルギーが室内やガラスに入って来るよりははるかに省エネです。
夏には日射熱と共に、1㎡あたり300W程度の熱量が窓から入ってきます。普通の掃き出し窓からは約1000W程の熱が入ってくると思ってください。掃き出し窓が3つ程あった場合、エアコンがその熱を相殺する為だけに一つ必要になります。
シャッターを閉めますと、シャッターの裏側の温度は50℃程度になります。シャッターと窓ガラスの間の空気の温度は40℃以上になりますが、その場合にガラスから入ってくる熱量は、掃き出し窓1つあたり100W程度ですので、シャッターが無い場合の1/10ほどまで軽減できます。詳しい計算式は割愛しましたが、そういう事になります。
ただ、おっしゃるように、シャッターが熱くなった分の輻射熱が入ってくるのもまた正解ですので、シャッターよりは、熱容量が軽く熱くなりにくいもので遮蔽をする方がより効果的です。
エアコンの中がカビていることが多くあります。床下エアコンを暖房のみで使用していればカビの心配はほぼないでしょうか?あるいは、冷房用のエアコンでも高断熱高気密ならカビは防げますか?
日本の本州の場合、エアコンは冷房で使用すると100%カビが生えると思ってください。除湿をするために必ずエアコンの室内機の中で結露を起させるからです。
暖房で使うだけのエアコンであれば、理論上結露が発生することはありませんので、床下エアコンを暖房専用で使うのであればカビの心配はありません。
高気密高断熱住宅の場合、エアコンはシーズン中に回しっぱなしという使い方をされる方も多いと思いますが、エアコンの中の結露水が絶えず冷やされ続け、流れ続け、そして運転による風が吹き続けているのであれば、カビが生える可能性は低下します。しかし、これも100%結露を防ぐことが出来るかと言えば全くそうではありませんので、気休めくらいに思ってくださいませ。
健康のためには、冷房で使うエアコンはシーズンが終わったら専門業者さんにクリーニングをお願いするのが良いです。
UA値0.34の家でも0.30の家でも、仮に両者の計算上の冷暖房費が同じなら、快適性も同じなのかと思っていたのですが、体感温度は室温だけではなく、周囲の表面温度で決まるという事を知りました。その事を考慮した場合、連暖房費が同じでもUA値0.30の家の方が体感温度的に快適になりますか?
仰る通り、UA値が下がれば下がるほど、家の中の環境は快適になります。

一般的に家全体を暖める暖房方式の場合、住宅の中央部分ほど快適性が高く、窓や外壁に近づくほど不快感が高まります。

中央部分は部屋の室温もその周りの間仕切り壁も家の中で最も高い温度になっております。逆に窓周りなどは家の中でも最も低い温度になっております。この温度差が体感温度を下げる原因になります。UA値が下がるほどに窓の部分や外壁部分の温度低下度合いが下がりますので、家中の温度が均一に感じられやすいという仕組みになります。

余談ではありますが、窓の性能がものすごく高い物を使い、壁の断熱が程々のUA値0.34の家と、壁がものすごく性能が良くて、窓の性能が程々のUA値0.30の家を比べると、0.34の家の方が暖かく感じるという事が起こり得ます。この場合はUA値0.34の家の方が家中満遍なく同じ温度になり、UA値0.30の家は窓の周囲だけ極端に冷えますので、温度ムラが大きいという意味で、0.30の家の方が寒く感じられるという事になります。
UA値を上げる目的は、光熱費を抑えるという事もありますが、家の中の環境を穏やかで優しいものにするためという意味合いも大きいです。是非、UA値が0.87の家から0.20くらいの家までを真夏や真冬に体感して違いを感じてみて下さい。
玄関扉の郵便受けは気密性から考えるとつけるべきではないように思いますが、郵便は外に取りに行くしかないのでしょうか? 気密性を維持しながらの方法って何かありますか?
玄関ドアに郵便受けが付属している商品ではお勧めできるものはありません。
ただ、キョーワナスタさんが壁付けの断熱気密タイプの郵便受けを発売しております。
ただ、高断熱住宅に使用しないと断熱性確保は難しい可能性があります。

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