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2024.05.22

リビングやダイニングの無垢材をつなげてキッチンなどに使う場合、水や油など汚れる可能性がありますが、どのような点に注意して生活すれば(メンテナンスや保護していけばいいでしょうか?

前提として、長期的な視点で汚れや傷に対してどのように向き合うかが大きく変わってきます。

まず、汚れや傷が付くのがとにかく嫌だという方でしたら、無垢材の上に、何かしらの養生やコーティングをしてしまう。定期的に養生やコーティングを更新するというのが答えになります。この場合の養生とは、市販のキッチン用マットでもいいですし、無垢材を覆ってしまうくらいのクッションフロア(接着はしない)などの措置でも構いません。
性格によっては、無垢材が隠れては使っている意味が無いと思う人も居ますし、交換の難しい床材が、ちょっと養生をめくればいつまでも綺麗だという安心感が勝る人も居ます。何がベストかは、その人によって変わります。
次に、全く気にしないという使い方も有ります。そもそもではありますが、無垢材の床は日本においては古来より縁側などの日に焼けて真っ黒になる部分に使われ、西洋においては無垢の木は土足で上がるものです。年月を経て傷が付き年輪が浮き出て黒くなった状態が通常です。白木じゃないとおかしい、傷が付いていてはおかしい、汚れていてはおかしいというのは、つい最近の日本だけの特異な価値観です。
油汚れや水の汚れが付いて拭いた跡が気になるのはまだ床が若い証拠です。気の遠くなるような話かもしれませんが、30年後、40年後にキッチン周りの無垢の床を見て、「いい味が出てきたじゃないか」と思えるくらいの余裕で、汚れを気にせず使うというのも一つの答えです。

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