Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
その他
- 実家の扱いに困っています。 将来は空き家になることが確実ですが、田舎のボロ家で処分しようにも何から手をつけていいか迷っています。 森さんの周りでも実家問題は発生していますか?
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実家問題だらけです。空き家になったらすぐに売り出して、そのまま買い手がつけば良し、つかなければ更地にして売り出しが良いかと存じます。庭木が道路や隣に伸びてしまってトラブルになるなど、問題の例を挙げたらきりがありません。解体費用分くらいはご両親に残してもらうようお願いしておいた方が良いです。
- 建築士の将来展望についてお尋ねします。 人口減少のため今後は闇雲に家やマンション、公共建築を増やす時代ではなくなり、高性能化、意匠性などが建築士に求められる時代になると予想しています。 今の小学生が建築士を目指すことについてどのようにお考えですか? また、アドバイスはありますか?
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まず第一に建築が好きだという事が挙げられると思います。
好きで好きで仕方ないなら、勝手に意匠や構造、設備の勉強もやり始めます。住宅の建築士は、全職業中、最もエンドユーザーと深く触れ合うことが出来る仕事です。人が好きで家が好きな子に建築士を志してほしいなと思っています。全国に名だたる住宅設計者さんたちが居られますが、やはり皆さん共通するのは、住宅が好きだという事です。建築愛の深さが知識や技術の差であり、そのまま差別化につながっています。努力することが苦労だと思ってしまうレベルの建築愛では食べていくのは難しいと思います。ブラックな労働環境は強制されてはいけないかと思いますが、好きな人は勝手に時間を忘れて没頭します。そうして知識と腕を磨いてきた人と、仕事は仕事と割り切って向かい合っている人、ご自身であればどちらの人に設計を依頼したいと思うでしょうか。一生に一度そして一生で最も大きな金額を託す相手に選ばれるって、そういう事ではないでしょうか。
- 現在、土地を探してるところです。 2箇所候補があるのですが、どちらの土地も50mのところに電話会社の鉄塔があります。 ネットで電磁波で健康被害が出ると記事がありましたが、森さんはどのようにお考えですか? また、電磁波を防ぐ方法はありますか?
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GHz帯の電波の場合、電波防護指針の基準値は61.4V/mという電界強度以下が求められます。デジタル携帯電話基地局のアンテナ基地局から発せられる対象とする空間における電界強度は50m地点であれば0.5V/m前後であることが多いと言われています。それでも気になるようであれば、電磁波をはじく目的で、基地局アンテナ方向の屋根や壁面にアルミを蒸着させた遮熱シートなどを施工すると良いかと思います。窓はブルーやブロンズのLow-Eガラスにした方が良いかと思います。ちなみに、一般的なノートパソコンから発せられるゼロ距離の電界強度は1500V/m前後になります。電磁波が気になるようであれば、家の外からやってくる電磁波よりも、家の中で発生する電磁波の対策が優先かと思います。
- 以前、ZehnderComfohomeの質問が取り上げられた際、個人的にスイス製の物が好きと書かれていたと思いますが、どのようなところがお好きなのでしょうか? また、Zehnder以外はどんな製品があるのでしょうか?
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建材がどうこうというよりも、国としてのあり方が好きです。他国への依存度を極力下げ、自主独立であろうとする姿勢は、個人としても組織運営のあり方としても共感できるところです。好きではあるのですが、実はスイス製の換気製品はまだ使ったことがありません。belimoさんなどの制御パーツカタログを見たりしてふむふむと勉強している程度になります。
- 今、車で4時間離れた他県に新築を考えています。 土地探しもこれからです。出来たら建てる地域のことをよく知っている地場工務店で建てたいのですが、うちはフルタイム共働きで乳幼児が2人いるので毎週末に打ち合わせも厳しいです。このような場合、効率的な家づくりはどうすればいいですか?
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自分が動けないのであればだれかに頼るしかありませんが、とにかく信頼できる建築会社を探すことに注力してください。それが設計事務所でも工務店でもメーカーでも構いませんが、土地探しも建築も、そちらに任せっきりになるはずです。今はZOOMなどのツールもありますので、有効に利用されると良いかと思います。ただ、遠く離れたところで土地から探すというのは、相当に厳しいと思いますので、引っ越してから対応が無難かと思われます。
- 地盤調査について教えてください。 スウェーデン式サウンディング試験と表面波探査(レイリー波)ではどんなメリット・デメリットがありますか? 工務店からは、表面波探査で検査すると地盤改良が必要にならない場合があると聞きました。
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調査については、あくまでも調査であり、調査方法によって地盤の固さが増すという事は有りません。ただ、表面波探査法の方が地盤に対してより包括的な調査を行えますので、地盤の全体像が把握しやすいです。結果、スウェーデンサウンディングで、たまたま弱い部分を調査してしまったが為に本来やらなくても良い改良が発生してしまったなどという確率は下がっていきます。注意事項としては、表面波探査の方法では、地盤に対しておおよそ15m程度下までしか測定することが出来ませんので、あまりにも軟弱な地盤ですと、改めてスウェーデンサウンディングを行わなければならないという事もあったりします。私はどちらでも良いかと思います。
- 伊勢湾台風以来1度も水害が無い、伊勢湾や長良川に近い1種低層エリアでは新築しない方が良いですか?古いマンションは耐震など不安です。
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長島-桑名-四日市あたりの場合、台風もですが、地震による地盤の崩れや津波の方が心配かなと想像致しました。ハザードマップをよく確認していただければと思います。
- 高気密高断熱の家を魔法瓶のような家と比喩されているのを見て思ったのですが、クーラーボックスや魔法瓶の水筒は家の断熱性能で表すとどの程度になるんでしょうか?
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クーラーボックスでUA値0.5くらい、安価なものでUA値1.1くらいが目安となります。
- 最近、ハトに困ってます。屋根から落ちたフンがベランダやソーラーの下にも少々草があります。朝早くから鳴き睡魔不足になりがちです。高所なので簡単には個人で作業出来ません。どう対策したらいいか教えて下さい。
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ハト、困りますよね。ハトの糞に入っている種などが雨樋の中で芽を出したりすると、色々厄介です。恐らく地域には害虫駆除の業者さんがおられると思いますが、その業者さんを訪ねられると良いかと思います。また、建築業者でも、ハト避けのトゲなどは施工できますので、馴染みの建築業者さんがおられるようでしたら相談されてはいかがでしょう。
- 施工予定地は、隣家が10m以上離れているのですが、この場合は貰い火のリスクは無いと考えてしまって良い距離でしょうか?
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10m程度の距離であっても風向きによっては貰い火の可能性はあります。
また、燃えるまではいかなくても、窓ガラスが割れる、樋が溶ける、屋根に乗った炎で瓦が爆ぜる、ベランダの床が溶けるなどの被害は簡単に出てしまいます。
どこまでの事を想定するかにもよりますが、火災に関してはこれで大丈夫という事はなかなか言い切れるものではありません。