Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- 基礎断熱でスラブ下に断熱材を敷き詰めた場合、その断熱材自体の耐久性が気になります。 快適性、省エネなどメリットはもちろん分かりますが、何十年もの間、家の荷重がかかったり、断熱材の劣化等により家が傾いたりしませんでしょうか?
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実は巨大なビルの足元にも断熱材が埋まっていたりしますので、そんなに特殊な工法ではありません。ただし、断熱材は強度を担保するものではありませんので、地面に力を伝えるのは地盤改良の杭などの仕事です。
断熱材に強度を持たせるとか、内外装仕上げ材に断熱性を求めるとか、得意でない仕事を無理やり負わせようとする人がたまにいますが、ものすごく勿体ない考え方だと思ってます。
- LCCを抑えれる住宅を建てたいです。 その中でイニシャルコストを抑えるには家を小さくすればいいのでしょうか? それ以外にも方法はあるのでしょうか?
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小さくする・設備に頼らない・パッシブデザインに気を付ける・細かく仕切らないという方法になります。
- 住宅性能表示制度の取得は第三者となるプロに現場検査を確認してもらえるので施主にも工務店さんにも非常にメリットがあると思うのですが、森さんの考えを教えて頂きたいです。
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確かに建設性能評価の取得までされておられる会社は少ないかと思います。(弊社は全棟建設性能評価まで取得致します)実際の検査としてはしっかりやってさえいればそこまで気にするほどの事もないレベルになりますが、品質管理という観点においては検査工程は多ければ多いほど品質が安定していくことは間違いないかと思います。そのため、建設性能評価くらいは受けておいても良いのではと思います。工務店を信頼してくださいと言われるシチュエーションは建設性能評価ではなく、また別の第三者機関の話なのではと想像致します。お施主さんから見たら同じような物なので、混同される方もいらっしゃいます。
- 窓の取り付け方で断熱性能が変わるという記事を見ました。日本製の窓でも海外と同じ断熱ラインでの取り付けは可能ですか?
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仰る通り断熱性能は窓の取り付け位置によって変わります。
断熱の厚みが十分であれば、海外と同じ納まりは可能です。
- ネオマフォームで充填断熱、付加断熱をする際、耐震パネルを透湿性のあるものにした方が良いですか? 発泡系は水や湿気を通さないイメージがあるので、あえて透湿性が高い耐震パネルを使わなくてもいいのかなと思いますが、透湿性の低い構造用合板でも問題ないですか?また、おススメはありますか?
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仰る通りネオマフォームで外張りも充填もやるのであれば、構造用合板は何でもいいです。その時々で手に入る最もコスパの良い物で大丈夫です。
- 基礎内断熱の断熱仕様を強化しようと思うのですが、過去の熱貫流率計算式(H11/H14年、もしくはH28年の計算式)では断熱材の厚みが支配的なのに対し、新しい計算プログラムでは底盤全部に断熱材をしきつめた方がよさそうですが経験的にどちらがいいでしょうか?
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ケースバイケースですが、床下熱源を使うのであれば底版全部敷き詰めはマストです。
そうでないのであれば、外周部立上りをとにかく強化した方がいいです。
- 太陽光パネルを載せたいのですが電柱があり、パネルのところが影になってしまいます。 どのように対策すればいいでしょうか?
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電柱が敷地内であれば、動かしてもらう事も出来るかもしれませんが、影が出来る事も敷地の特性だと思ってパネル配置などをした方が自然かと思います。
- 新築注文住宅で平屋を建築可能な土地が有り、高齢者が入居しない前提です。 平屋は2階建てより将来的にも暮らしやすく合理的ですか? 平屋は外観が地方の集会所みたいでダサいと言う人が多く前向きにならない工務店があると伺います。暮らしやすさやコストで森さんの意見を伺えますでしょうか?
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トータルコストで言えば2階建ての方が建築費用、メンテ費用、光熱費共に安く収まる可能性が高い気が致します。外観はやり方次第かなと思います。私としては、イニシャルコスト・ランニングコストも想定の範囲内で暮らせるのであれば平屋の方が良いかと思っております。敷地条件等々にも大きくかかわってきますので、設計者さんと、よくよくご相談ください。
- これから着工予定で排気のみダクト式の第三種換気を予定しています。 寝室にも排気口があり換気は問題なく窓はFIXで良いと考えていますが、その場合は居室ではなく納戸になるのでおススメできないと言われました。森さんのお考えを伺えますでしょうか?
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温熱環境的にはFIXでも問題ありませんが、強いて言えば避難について注意があります。
有事の際寝室から屋外に避難が出来にくくなりますので、それでも良いかどうかだけ、気にしてみても良いかもしれません。ちなみに私の寝室は小さな窓だけなので納戸扱いではないです。どちらにせよ避難は出来ない仕様ですが特に不自由なく住んでおります。
- UA値より、坪数、光熱費、希望温度を工務店に伝えるべきとご提案が有りましたが、入居後に希望通りにならないようにするには、光熱費の計算根拠を文書でもらう、契約書に真冬、真夏の希望温度、光熱費の計算根拠を文書でもらうなどでしょうか?
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そこまでやってもらえるとすごく安心ですが、多分契約書に書いてくれるところは非常に稀だと思います。弊社の場合は設計に入る前の資金計画段階で、夏冬の光熱費、設定室温等を記載した計画書をお施主様に提出しております。あまり強く言ってしまうと関係性が壊れますので、今はまだ「自信のある設計者の見分け方」くらいに思っていただいた方が良いかもしれません。