Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- バス(1坪、ユニットバス)・トイレ0.5坪を、別々にするのと、一緒にするのでは費用的にはどちらが高くなりやすいですか? 掃除を考えると一緒のほうが良いと思っているのですが、大きなこだわりでもないので費用で考えたいです。
- 一緒の方がやりやすくなりますし、洗面脱衣+廊下だったスペースが全部洗面脱衣になり易かったりしますので、生活は色々と便利になります。費用も一緒の方が安い事の方が多いと思います。
- 北、東、西の窓が小さければアウターシェイド、軒や庇要らないですか?
- 詳しくはちゃんと計算しなくてはなりませんが、50cm×50cm程度の窓が1つだけとかであれば、私は西面の窓でも遮蔽部材は付けません。全ては程度問題によりますので、きちんと設計者さんに計算してもらってください。
- 現在、屋根と壁の断熱性能アップのためにグラスウール充填の他にボード系(フェノールフォームか硬質ウレタンフォーム)の断熱材を外側に付加しようかと悩んでいます。 透湿抵抗が大きく異なる断熱材を組み合わせ使用するのはよくないと聞いたのですが本当でしょうか? 透湿抵抗の高い断熱材を使用する場合の注意点はありますか?
- 良くないことはありません。きちんと夏冬の気象条件や室内環境を基に計算をしないで、外皮構成を設計する事が問題であり、その過程で、透湿抵抗の高い材料低い材料を組み合わせる必要はどうしても出てきます。きちんと原理原則を学んで計算する事が一番の注意点です。
- 防音について教えて下さい。 家の外に向かっての防音は外壁や断熱材(厚いグラスウール)である程度抑えられると思うのですが、室内側(家族など)への防音は難しいでしょうか?
- 家の中への防音は難しいです。防音の基本は気密です。室内同士でもしっかりと隙間を塞ぐことがまず大事です。そのうえで、重い材料を壁に使います。ちなみに防音についてはD値という等級で話ができます。それ抜きで話をしていても解決しないと思われます。
- 外壁施工にあたり、通気層確保の為、胴縁には隙間をあけると思いますが、ガルバリウムの角波だと、デコボコしているので、ガルバリウム自体も通気しやすい的な性質はあるのでしょうか?
- ガルバリウムの裏も通気層になり得ます。ガルバリウムの場合は横胴縁に隙間をあけないというやり方をされる工務店さんもあります。本州であれば、出来ればもう少し通気を取った方が夏の対策には良いかなと思っております。
- G2レベルの家(C値0.5)で南側窓(H2000W1690の2面)の日射取得率が58%と44%では省エネで考えとる違いはありますか?
- 地域にもよりますが、南面の窓には700W/m2程度の日射エネルギーが注ぎます。3m2の窓ですと58%の物で700w/m2×3m2×58%=1218W、44%の物で700w/m2×3m2×44%=924Wとなり、約300Wの違いが出てきます。冬期1か月の有効日照時間が50時間の地域だとして、15kWhのエネルギーが確保できる計算です。
生炊き電気で同じ熱を作ろうとすると420円/月、11月~3月までを日射取得期間とし、40年累計すると84,000円のトータルコストの違いになります。これが大きいと思われるか大したことないと思われるかは質問者さん次第になります。また、この計算は地域によっても大きく変わりますので、家を建てる設計士さんに改めて聞いてみてください。
- 基礎断熱の家が水害を受けた場合、床下浸水は発生しないかと予想しますが、床上浸水は発生しますか? 床上浸水の発生率と気密性には関連がありますか?
- 基礎断熱の場合、床下浸水は気密性如何で防げますが、床上まで水が来た場合は、サッシの気密性、玄関ドアの気密性、排水管の逆流対策の有無によっては床上浸水が発生します。床をめくり、床下の排水、乾燥、石灰による消毒のうえ、床を復旧致します。また、断熱材が繊維系の場合は水に濡れてダメになりますので壁をめくったりする必要性もあります。水害については、しっかり対策をしてあれば床断熱でも基礎断熱でも同様に耐えることが出来ますし、浸水してしまった場合の、床や壁をめくる云々に関しても、同様のリスクになります。どちらにしても、しっかりやるかどうかが最も大事です。
- レンガとか自然石系の外壁の評価はどうでしょうか?
- 私も実は前職時代、レンガを使った家の設計をしておりましたので懐かしく思いました。ものすごく少数派ではありますが、レンガの家は日本全国にちらほら建っております。レンガは、貼るレンガと積むレンガがありますが、どちらの事でしょうか?私は積むレンガの家を設計しておりました。サッシの交換のしにくさというのは、レンガの積み方次第です。レンガと構造材がきっちり分かれている積みレンガの家の場合はサッシの交換も簡単にできる様工夫されている事もあります(全部の家がそうなっている訳ではありません)貼るレンガの場合は、サッシのメンテナンス性は悪いです。レンガの家の熱容量は、全体のうち、レンガ3:基礎4:他1くらいになっていると思っていただいてよいかと思います。レンガの蓄熱性と躯体の断熱性が上手くマッチしますと、一日の熱負荷のピークがシフトし、エアコンの負荷がほぼ一定になり、効率が上がるなどの効果が出ることもあります(設計によります)レンガをやっている工務店さんは、専用の職人集団を抱えている事も多く、なかなか他では真似ができない事が多いと思います。私は積むレンガの家に対しては、良いと思っております。(勿論、その前に断熱気密の方が優先ではありますが!)
- テレビで液体ガラスというものが紹介されていました。 木材をコーティングすることで燃えなくしたり、シロアリ被害に合わなくなったりするみたいでした。 住宅業界での認知度や評価はどんな感じでしょうか?
- 知る人ぞ知る、液体ガラスですね。実は私も、前職時代には使っておりましたし、現在も必要がある時は液体ガラスを使っております。とは言え、木材に使う用途よりは、コンクリートに対して使う事の方が多いです。2020年のジャパンホームショーという住宅業界最大の建材店にも出展されておられました。
- 新築の場合、工務店にBELSを取ってもらった方が良いでしょうか?
- BELSを取る取らないよりも、しっかりと省エネ計算をしてもらう方が大事です。その結果のアウトプット方法はBELSであっても他のものであっても問題はありません。