Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- 燃費ナビの考え方について質問させてください。 暖冷房負荷や一次エネルギーは平米あたりのkWhで表されていますが、居住空間の天井高が低い方が、同じ延床面積でも暖冷房負荷は小さく出るということでしょうか?
-
その通りです。階高を抑える事も冷暖房負荷の低減には有効な策になります。ロフトや中二階、蔵のような空間でも、一定の天井高さがあれば床面積参入ができるというのが、パッシブハウス認定ルールになりますので、2階建ての高さを無理やり3等分して3階建てにすると、冷暖房負荷は2/3になったりします。
- 基礎断熱で床下エアコンを採用予定なのですが、一階床の合板と柱の取り合い部分に隙間があります。 床断熱とは違いこちらは気密処理をしなくても良いのでしょうか? また、この隙間がある事により工事中の床下コンクリートからの湿気対策になるのでしょうか?
-
床下エアコンの場合は、壁の内側などを通して暖かい空気を運ぶため、合板と柱などの部分は隙間を開けたままにしておくことの方が多いと思います。空調設計をどのように考えているかにもよりますが、より沢山の空気がつながっていた方がコンクリートの乾燥にも有利ですので、そのような理由で開けているのかもしれません。
- 関西地方に家を建てた施主です。 梁と床柱以外は樹種などお任せしたところ、地元の杉と檜を中心に使用して貰い、この家が日本の林業の役に立ったと誇らしく思っております。 家を建てる場合、国産の木材はどのくらいの距離まで流通しているかなど、慣習はあるのでしょうか?
- こちらの質問の回答は、ウッドマイルズフォーラムさんのHPを見ていただけると、全て答えが載っているというものになるかと思います。 どのくらいの距離まで、国産の木が流通しているかというと、例えば日本のほぼ真ん中にある岐阜県の弊社では、鹿児島宮崎で取れる飫肥杉という材料を使うこともありますし、北海道で取れる、カラマツ、トドマツという材料を使うこともあります。 なるべく地元産の材料がいいとは私も思いますが、例えばお施主様が県外の出身であったりされる場合は、良ければ生まれた地域の木材で内装をやってみましょうかという提案は、さらっとでもするようにしております。 昔は木材そのものが、構造、断熱、耐久性などなど多くの性能を担っていたため、地元の気候風土で育った木材のほうがより適しているという事もあったかと思いますが、今の在来工法であれば、木材が担うのは構造がメインです。相性の良し悪しはあまり関係なくなってきているのではと思います。 地元の木で家を建てるという姿勢は素晴らしいと思います。ぜひこれから家を建てる人にも、そうしてみたらと勧めていただけたらと思います。
- 床下エアコンがやりたいのですが、構造がLVLだと床下環境がボンドとかでいいのでしょうか? F☆☆☆☆の日本の基準がいいか悪いのか分かりません。
-
土台や大引きなど、床下にもLVLの構造材を使われるのでしょうか。床下エアコンであれば、極端な温度差は出ませんのでボンドなどへの影響はそこまで気にすることは無いと思います。どちらかというと、住んで2年くらいは発生するであろう接着剤の匂い(F☆☆☆☆)の方が気になるかもしれません。F☆☆☆☆が絶対悪いとは言いませんが、使わなくて済むのであれば、あえて使うものでもないかなと思っております。
- 両親の家が寒くて心配です。 築30年の断熱リフォームの場合、まず内窓をつけることは有効でしょうか? また内窓を付ける場合、全ての窓か廊下以外の窓のどちらがよいでしょうか?窓の種類はやはり樹脂でしょうか?
-
まずはご両親が普段いる部屋の窓に樹脂の内窓をつけてあげてください。
効果が実感できた後に、水回りや廊下へ内窓をつける範囲を広げていくのが良いかと思います。もちろん、予算が許せば一気に全部設置するのが望ましいです。
- エコキュートを設置時に基礎に穴が開いているのですが、この穴は塞ぐものですか?
-
追い炊き配管などを通す穴です。基礎断熱であれば塞ぎます。床断熱であれば、塞がないこともあるかもしれませんが、塞いでおいた方が無難です。
- 基礎コンクリートを長寿命化するにはXPSで両側から挟むと中性化の進行を1/6に抑えられるという話でしたが、基礎内断熱でXPSを全面に敷く場合だとどれぐらい中性化の進行を抑える効果が期待できるでしょうか?
-
室内の方が中性化が早く進行しますので、基礎内断熱で全面XPSは一定の効果があると思います。外側にも施工すれば尚よしですね。
- 新築時、基礎を化粧モルタルや塗装で表面処理を行った方がいいですか?それとも打ちっぱなしがいいですか?
-
シロアリの点検的には打ちっぱなしが良いですが、中性化対策のためには何か塗った方が良いかと思います。理想的には防蟻対策をした断熱材サンドイッチ基礎だと考えております。
- これからマイホーム建築予定です。 2階建の1階LDKに2箇所吹き抜け(南側6畳程度と北側4.5畳程度(階段含む))がある場合、暖冷房する際は空気は吹き抜け1つの時よりも循環するものでしょうか? また、シーリングファンは必要ですか?
-
吹き抜けは大きさが十分であれば1か所でも大丈夫です。小さい吹き抜けであれば、2か所の方が上手く回りやすいです。質問の大きさであれば、1つでも2つでもどちらでもうまく回ります。シーリングファンは無くてもうまく空気が回ります。あと、大事なのは性能ですので、性能を気にした方がいいです。