Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- 完成見学会で見たロの字の中庭のある平屋がすごく素敵でした。 ただ、耐震や温熱、水はけなど性能的にはかなり心配な気がしますが、どうなんでしょうか?
-
勿論、表面積が増えるので温熱的には不利になります。水はけも基礎の下をパイプが通ることが多いですが、それが詰まった際には大変なことになります。ロの字型の中庭が素敵な家だとすると大きな家かと推察致します。いろんなデメリットも踏まえたうえで設計されたのでしょうね。私も見てみたい気が致します。
- 新築予定なのですが、2階にお風呂を設置予定です。 以前、お風呂のように温度差があって欲しい所に関しては室内壁も断熱材を入れた方がいいとおっしゃってましたが、お風呂場の床下(1階天井)にも断熱材は必要でしょうか? また、風呂上がりにドライヤーを使用すると洗面所が暑くなってしまうのですがどのように生活するのがいいでしょうか?
-
2階浴室の床下は断熱を入れるのは難しいと思います。その代わりできれば天井はしっかり囲ってあげて、屋根裏に熱が逃げないようにしてあげたらと思います。ドライヤーに関しては、本当に高性能な家であれば洗面脱衣は暑くなりにくいのであまり気にしなくても良いと思います。
- 二つ目のトイレは不要でしょうか?
-
今、困っていなければ不要かと思います。今、困っているなら設置した方が良いです。
- 濡れ縁って必要ですか?
-
私は好きです。質問者様のありたい生活に対して濡れ縁が必要であればつけたほうが良いかと思います。
- ベタ基礎で2回打ちって問題ないでしょうか? コストの関係で一体打ちはしないようです。構造計算して貰ってるので大丈夫かなあと信じてますが、シロアリとか浸水とか心配です。
-
私はどちらでも構わないと思っております。打ち継ぎができない分、構造は一体化しますが天端の精度が落ちがちなので、気密性のためには2回打ちの方が良かったりもします。RCの現場であれば各層ごとに打ち継いでいきます。立ち上がりと地中梁が両方ある場合などは、梁の中で打ち継ぎが発生することになりますので、1回打ちの方がいいかなと思ったりします。
- 例えばG2レベルの性能を出す場合など、軽量鉄骨住宅で木材住宅と同等の断熱性を出そうするのはハードル高いのでしょうか?
-
熱橋を無視する日本の計算ルールであればそこまで難しくはないはずですが、細かい熱橋を計算し始めると実質的にはなかなか厳しいです。
- 現在、長野で建設予定です。 27坪の総二階(階高は1階2200mm)、南向き道路60坪の土地です。性能はUA値0.4程度、暖房負荷は40kWh/m2程度、耐震等級3です。 資金に余裕が出たため、UA値をG2まで上げるか太陽光パネルを搭載するかで迷ってます。森さんのご意見を伺いたいです。
-
長野(おそらく積雪地域?)で耐震等級3はすごいです。基礎の構造からものすごく頑丈になっているのでしょうか。素晴らしいと思います。窓がたっぷりあるのであれば、尚更夜間の放射冷却の影響もたっぷり受けますので、断熱にお金を投じたほうが良いかと思います。UA値0.25程度までは断熱や窓の強化をやってしまっても良いかと思います。太陽光は後付けできますが断熱は今しかできません。太陽光は将来壊れますが断熱は壊れません。もし、PPAの事業者さんが選べる地域であれば、新築時に無料で太陽光を載せることも検討されると良いかと思います。
- 新築するにあたり、2200mmほどに天井高を抑えた家にしたいと思いますが、注意点などありますでしょうか?
-
既製品の家具で2300mm程度の背丈の物が入らないとか、諸々あります。家の中全部を2200mmにしてしまうと、天井高さが低いと感じる人もいますので、適宜吹き抜けや勾配天井を織り交ぜる方が私は良いかと思っております。
合わせて、天井が照明器具などでごちゃごちゃしているとうるさいので、なるべく一面何もない状態を作ってあげたほうがいい気がします。
- 臭いや音が2階に伝わるのが嫌であればリビング階段は避けた方がよいでしょうか? 部屋の広がりか感じられるリビング階段に魅力を感じていますが、何か対策がありますでしょうか?
-
家の中の空気の流れをコントロールすることで、においが伝わってほしくない場所への空気の流入をある程度防ぐことはできますが、音は伝わってしまいます。そこは完全に矛盾した要望になってますのでハード面での工夫よりも、家族間で迷惑な音を出さないように気をつける。あまり音の事に神経質にならないように気をつける。というソフト面の工夫の方が良いかと思います。私の家はロフトまで筒抜けの吹き抜けで、ロフトにおいてあるキーボード(楽器)の音が家中に聞こえますが、家族6人誰もうるさいとは言いません。リビング階段、気持ちいいですよね。
- 住んでいる地域は5地域で冬は寒くても−2℃くらいです。 樹脂サッシのペアガラスとトリプルガラスの結露についての質問です。 ペアガラスだとガラス面が結露すると言われてますが、本当でしょうか? 温度管理をすればペアガラスでも結露しないようにすることはできますか?
-
ペアガラスにしたとしてもガラス面で結露を起こす確率は低いです。
結露を起こすのはガラスの端など、熱橋になる部分になります。全体的な省エネ性や体感も違いますが、トリプルガラスとペアガラスの最も大きな違いは端部の耐結露性能かと思います。
細かな条件が分かれば計算できますので、是非設計者さんに相談されてください。