Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
温度・湿度について
- 窓の外側の結露はどういった仕組みで起こるのでしょうか?
-
夜間放射冷却により、窓の表面温度が外気の露点温度に達することで怒ります。普通に霜が付いたりするのと同じような現象です。家の中から窓の外に熱が逃げている家(ガラスの断熱性が低い)ですと、窓の外部表面温度が下がりませんので窓の外の結露が起きないです。
- ケストレルは何番を持ってらっしゃいますか?
-
5400です。
- お風呂上がりの妻がドライヤーをする時に洗面所が暑いとドアを開ける為、廊下が蒸し暑くなります。どのように生活するのが良いですか?
-
本当に高性能な家であれば洗面脱衣は暑くなりにくいのであまり気にしなくても良いと思います。
- パッシブハウス基準で家を建てると、冬場でもオーバーヒートになったり寝苦しくなったりするのでしょうか?また、オーバーヒート対策は何かされていますか?
-
オーバーヒートは狙ってさせる…
オーバーヒートは狙ってさせることが出来るようになります。暑くなり過ぎたら窓を開けて「ああ、涼しい」で大丈夫です。夜寝苦しいレベルになることは余程ありません。オーバーヒートをするという事は窓が大きいという事で、夜に逃げる熱も大きくなっていきます。
私の場合、オーバーヒートをさせるかどうかは住まい手さんの生活スタイルによります。夫婦共働きで日中は殆ど家に居ませんという家庭であれば、存分にオーバーヒートさせておき、夜の暖かさを確保します。
- 高気密高断熱住宅は乾燥すると聞くのですがなぜでしょうか。一般住宅との違いを教えて頂きたいです。
-
一般住宅よりも同じ暮らしを…
一般住宅よりも同じ暮らしをしていても温度が上がるからです。温度が上がれば相対湿度は下がりますので、乾燥している様に感じます。
それだけの理屈になります。
- 温熱が得意な工務店はエアコン2台で家を涼しく、暖かくしていますが、全部屋にエアコンをつけてでは快適な家は難しいのでしょうか?
-
勿論全部屋に付けても良いですが、全体の容量が大きすぎる計画になりがちで、エアコンの効率が下がって省エネにはならない事も多いです。
また、夏場はその使い方ですと除湿が出来ずに悩むことが多くなります。冬はエアコン1台、夏は負荷の状態に合わせて2台使いというのが、今の所バランスが良いかなと考えております。
- 基礎断熱で床下エアコンを採用しない場合、室内と床下の空気循環がなくなると思いますが、竣工後一年目の基礎コンクリートから大量に出る湿気対策はどのようなものが考えられますか?
-
しっかり気密が取れていれば…
しっかり気密が取れていれば床にガラリを数か所切っておくだけで大丈夫です。
- 土壁は調湿効果があると聞きますが、梅雨時期、多湿期も期待できますか?優先順位は高いですか?
-
優先順位は低いです。
優先順位は低いです。非常に限定的な条件で、期待できます。優先順位は低いです。日本の家づくりは予算の全てを構造、断熱に掛けたとしても、まだまだ足りないくらい低レベルです。
- 珪藻土や漆喰の壁は調湿効果があり、湿度が保たれるイメージがあるのですが、それは冬場に加湿器を使わなくても大丈夫な程度なのでしょうか?(湿度が50~60%あれば加湿しなくてもいいと思っています)
-
水が無ければ湿度は絶対に上がりません。
漆喰や珪藻土はあくまでも調湿作用です。調湿というのは、ばらつく数字を安定させるという事です。湿度50%~30%の間でコロコロ変わる室内空気を40%で安定させるなどの効果の事を指します。
元々が40%~30%の間でうろうろするような環境であれば35%で安定させるというのが調湿効果という物になります。加湿と調湿の違いが分かっていない人が多いですが、まず絶対的に必要なのが加湿です。そのうえで、湿度の変動を安定させたいのであれば、漆喰や珪藻土を使うという事になります。薄い珪藻土や漆喰では、一般の人が思うような効果が出ないことが殆どです。
- 可変防湿気密シートという物は、梅雨時期に壁全体から湿気が入ってきてしまうのではないかと思ったのですが、エアコンを上手く使えば、コントロールできる範囲のことなのでしょうか?
-
これも非常に微妙なところですね。夏型壁体内結露を起こしてしまうくらいなら、まだ室内に湿気を流入させた方が良いと思いますが、それでも暑い時期には1日に1リットル~の湿気流入が起きる可能性があります。26℃60%程度の環境で良ければ、そんなに気にしなくても大丈夫ですが、夏に40%台の湿度をと考えると、可変防湿シートが少しネックになってきます。どんな室内環境を作りたいかどうかで、最適な壁体構成も変わってきます。