よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

温度・湿度について

工務店さんに希望の温熱環境を伝えるために、現在のアパートの温度湿度を測っていきたいと思っています。おすすめの機器などありますか?

新居に移ってからも使えるNetatmoをお勧めしております。

温度湿度、CO2濃度、気圧、騒音が測定・記録出来てお値段もお手頃、デザインも良いです。

精度を要するのであればおんどとりなどでも良いかと思います。

いずれにしても置き場所は寝室をお勧めしております。

基礎断熱は基礎内・基礎外がありますが、それぞれのメリット・デメリットはありますか? またその地域・環境などは採用可否に影響しますか?

基礎や床の断熱において、いかなる場合もこれが最高というものは有りません。そのため、様々な条件に合わせて、最適なものを選択する形となります。

基礎断熱の断熱材が基礎内・基礎外にあることによる一番の違いは、基礎の熱容量をどのように捉えるかです。石の上にも3年という言葉があるように、コンクリートは比較的熱を貯める量が大きく、なかなか温まりにくく冷めにくい性質を持っております。

ざっくりと計算をしますと、30坪程の家において外気温+15℃の床下温度を維持しようとすると約90kwhの熱をコンクリートが吸い込みます。これは2.8kwのエアコンがフル稼働して32時間後にコンクリートの蓄熱が完了するという計算になります。

完全に冷え切ったコンクリートを温めるのに、1日半かかるという事です。逆に、エアコンを止めても温まり切ったコンクリートが完全に冷めるまでは長時間にわたり熱を放出し続けてくれます。この性質を生かすか生かさないかが、まず一番大きな分かれ道になります。

 

温まりにくく冷めにくい家にしたければ基礎外断熱、温まりやすく冷めやすい家にしたければ基礎内断熱というのが一番オーソドックスな考え方になります。

 

全館連続暖房をするのであれば、基礎外断熱のほうが向いており、暖房を間欠運転するのであれば、基礎内断熱のほうが向いております。

 地域、土地、環境については、北日本に行くほど基礎外断熱、西日本に行くほど基礎内断熱の傾向が強くなります。これは、凍結深度の問題があると基礎外断熱のほうが便利で、シロアリの題があるほど基礎内断熱のほうがリスクが低いという理由が大きいです。

コスト面に関しては、基礎内断熱のほうが若干コストが安いです。基礎外に断熱材を施工するためには、断熱材自体がシロアリを寄せ付けない効果を持ったものを使いますので、その分若干高くなります。 

一般的に透湿抵抗が高いと言われるフェノバボードを断熱材として使用した場合でも、室内側に別張りの防湿シートは必要なのでしょうか?

フェノバボードはロックウールやグラスウールの100倍、吹付の発砲ウレタンなどと比べても10倍程、透湿抵抗が高いため、端部の防湿処理がしっかりしていれば別張りの防湿シートは不要というのがテンプレ通りの答えだとは思います。

ただ、これも言い切るのは非常に危険で、外壁が通気層無しのトタンだったり、構造用合板にアルミシートの付着したプチプチを遮熱工法などと言って直貼りしたり、フェノバボードよりもはるかに透湿抵抗値の高い建材を施工してしまうとか、北海道の気候で家を建てる場合とか、防湿フィルムが必要になってくるケースはいくらでもあります。

フェノバボードはロックウールやグラスウールの100倍、吹付の発砲ウレタンなどと比べても10倍程、透湿抵抗が高いため、端部の防湿処理がしっかりしていれば基本的に別張りの防湿シートは不要です。

ただ、お住いの外壁の素材や環境などににより、防湿フィルムが必要になってくるケースはあります。

湿度は絶対湿度だけ管理すれば相対湿度は何%でも構いませんか?

重要度は絶対湿度の方が上です。

例えばサウナの環境は気温90度、相対湿度6%程度になりますが、サウナの中で乾燥を感じる人はあまりいません。

この環境だと絶対湿度は32g/m3程度となり、鼻から吸い込んで40℃位まで冷やされると56%程度の湿度にまで上がります。

冬季において室温が高ければ相対湿度が低くても乾燥は感じにくいです。

ただ、空調的にそれが良いかと言われると、また微妙な所もありまして、

例えば28℃25%の空気と22℃50%の空気は同じ比エンタルピ(エネルギー量)になります。

両者を比べた時にどちらが良質な室内環境かというと、22℃50%の方が冬季においては良い環境になります。

家の中を温める事と、加湿をする事のバランスを重視して空調計画を行っていただけると良いかと思います。

現在の賃貸で洗濯機の水栓金具が結露します。水道管の水温が低いこと、洗面所の湿度が高いことが原因かと思いますが、高気密高断熱の家でもこの結露は起こり得ますか?

お風呂に入った後、浴室の扉を開けると大量の水分が脱衣に流れ込みますので、やはり水栓が結露を起こすということはあり得ます。

結露を起こしても問題ない、下部に水栓のついている洗濯パンを使ったり、防露性能の高い水栓を選ぶことで、結露は軽減できます。

意匠性を考慮して、東西北面は樹脂サッシ、南面はアルミ樹脂サッシを検討しています。設計士さんから、冷気が性能の低いサッシに集まりその窓だけ結露しやすくなると言われましたが、どうですか?

冷気が集まるということはありませんが、最も性能の悪い窓が結露のボトルネックになりますので、

違う種類の窓を使う場合は、最も性能の悪い窓の選定に気をつけたほうが良いです。

弊社でも準防火地域で建設している家などは、メーカーもグレードも違う5種類の窓を使ったりしておりますので、

窓の種類が増える事自体は悪くありません。

我が家は2階にお風呂があります。高気密で換気が機能していれば加湿も大丈夫ですか?お湯が冷めても効果はありますか?

まずは2階のお風呂の空間と、加湿したい空間の空気をつなげる事が大事です。扉を開けるという事です。
そのうえで、サーキュレーターなどを使い、お風呂の空気が加湿したい空間の空気となるべく混じるようにしてあげると、お風呂の湿気を家の中に供給することが可能になります。お湯が冷めても効果はありますので、やってみてください。
加湿の限界を決めるのは家の中で最も熱橋になっている部分の断熱性です。(たいていは窓ガラスのスペーサー周りになることが多いです)どの程度加湿しても良いかは、是非設計者さんに計算してもらってください。

温かい空気は上がって冷たい空気が下がるのは、それぞれ何度が目安ですか?

温度差のある空気が混じった場合は、その温度差に比例して暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降します。例え-10℃の空気だったとしても、-20℃の空気とぶつかれば、-10℃の空気は上昇しますし、たとえ30℃の空気だったとしても、40℃の空気にぶつかれば下降します。

高性能な住宅だとエアコンは、表示されている畳数表示よりも小さい容量のモノが適切であるとのことですが、加湿器はどうでしょうか。高性能住宅であれば、メーカーが提示している畳数よりも小さいサイズでも十分なのでしょうか?

加湿器の場合は、換気による水分の損失と、家の中で発生する水分を計算して、足りない分を補える容量の物を用意するという事になります。メーカーが提示している畳数では足りない場合も、余る場合もありますので、設計士さんにしっかり計算してもらってください。加湿器が過大ですと、家の中の湿度が高くなりすぎて結露を起こすという問題を発生させますので、加湿器も、適正容量の物を購入していただければと思います。

岐阜の場合で、高気密高断熱で温湿度が一定に保たれる家だと、果物や米の保存はどうするのが良いのでしょうか?

まず、夏の場合は、どちらも普通の家よりずっと長持ちします。 冬の場合、米は特に気にせず袋のまま置いていただいて大丈夫です。果物はやはり外の環境よりは痛みますので、我が家の場合は冷蔵庫に仕舞うようにしております。果物の頂き物などが大量にある場合は、ちょっと困りますので、外物置などを購入された方が良いかもしれませんね。

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