Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
温度・湿度について
- 高断熱住宅の場合、洗濯物をヒートポンプ式ドラム洗濯機で乾燥し、乾燥できないものを部屋干しする場合、どこに干すのが効率が良いでしょうか? 性能はUA値0.4、C値0.3程度、3種換気、南側通路の二階建てで吹き抜けはなしの予定です。
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夏は脱衣に干すで良いと思います。冬はそれだと湿気がすぐに外に逃げてしまいますので、干す場所を変えたりできると良いのではと思います。除湿器は最終手段にしておき、まずはエアコンだけでしっかり除湿も室内干しも出来るようにする事を考えて計画をした方がよいと思います。
- 0歳の乳児に適した温湿度はあるのでしょうか? 夏休みということで親族が集まるのですが、赤ちゃんから祖父母まで好みの温湿度が違うような気がしております。
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例えば病院の温度は24℃を基準に、冬はー2℃、夏は+2℃程度に抑えられるように空調設計を致します。抵抗力の弱い赤ちゃんやお年寄りの方にはそのくらいの環境を用意してあげられると良いですね。よほど家の性能が良く、それにマッチした空調が無い限りは、日本の夏で除湿のし過ぎという事は起こりません。安心して冷房と除湿をつけてあげてください。
- 新築に1週間くらい前から住みはじめたのですが湿度が70%以上あります。工務店には新築だから木材の水分でそうなると言われたのですが、そのようなものでしょうか?
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除湿しなければこの季節はそうなります。
うまく換気と除湿を回してみてください。除湿しても下がらなければ設計士さんに相談をお願いします。
- 換気量の調整のために二酸化炭素の測定器を購入しようと考えていますが、手ごろな値段でおすすめの商品はありませんでしょうか?
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以前は10,000円くらいの物が多かったのですが、コロナ後は4,000円前後の物も発売されているようです。家庭で使用するものであればそれで十分かと思いますので、安くても良いのでご購入いただき寝室などにおいて、朝チェックする癖をつけておくと良いかと思います。
- 気密と断熱性能共にしっかり確保した前提でオーブルデザインの浴室を乾かすのにCFファンを使った方法を採用したいのです。 森さんはどのような方法を推奨していますか?
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浴室で発生する湿気を家の中に戻す仕組みは私もよく提案します。
オーブルさんのやり方とは少し違いますが、考え方は同じです。
- UA値0.5、C値0.3くらいの性能の家かつ、床下エアコン・階間エアコン・小屋裏エアコンや全館空調がない家と仮定します。 この場合、梅雨時期や春や秋などエアコンを使用せずに過ごす時期の室内干しはどうすればいいのでしょうか?
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梅雨時であれば、UA値はほぼ関係なく、C値の良し悪しと換気方式が除湿のやりやすさを決めます。どの程度の洗濯物を干すかにもよりますが、基本的には、エアコンが止まらないように設備を設計するのがポイントです。エアコンは冷風を出し続けている限り、除湿もし続けてくれます。冷風を出し続けると、いつか部屋の温度が下がってしまい、サーモオフでエアコンが止まってしまいます。家の温度が下がらない工夫が必要です。それを1台でやるのが再熱除湿エアコンになります。電気代がかからない方法となりますと、再熱部分を電気に頼らないというのが最も良いかと思います。ヒートポンプで作った熱で再熱すると良いかと思います。家全体ではなく、ランドリールーム件脱衣だけを考えるのであれば、水分を浴室に垂れ流しができるタイプのコンプレッサー式除湿器が最も良いのではと思います。
- 6地域に住んでおり、UA値0.52のグレードでC値も1.0です。 部屋の気温も20-24度ぐらいなのに、第3種換気の影響もあるのか寒く感じてしまうのはなぜでしょうか?UA値が低いからでしょうか?
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悩ましいですね。その環境の寒さの感覚は非常に個人差が出てくるところです。寒がりの人、寒さに敏感になってしまっている人にとっては、寒いと思います。同じUA値0.52でも、バランス型の物(壁の性能が低く窓の性能が高い)と、弱点型の物(壁の性能が高く窓の性能が低い)では弱点型の物の方がより寒さを感じやすいです。
また、床の表面温度がしっかり上がる断熱構成になっているか、設備計画になっているかも大きいです。隙間風の影響はあまりないような気もしますが、例えばC値が1.0であってもその隙間がオープンウィンみたいな窓に集中するもの由来であれば、やはり温度ムラが出て寒いみたいなことになりがちです。
- 方位や断熱状況によって家の中に温度ムラができるのを知りました。では、湿度ムラもできるのでしょうか。キッチンや浴室で発生した湿気はどのように拡散していきますか?
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湿度ムラは温度ムラよりはできにくくなりますが、やはり湿気の発生源の浴室と寝室などを比べると、少し湿度は変わります。H2O分子は他のものと比べて非常に小さいため、拡散スピードは非常に早く、建築環境工学では湿度は「瞬時一様拡散」と考えて計算したりします。高断熱な家で、開放的に暮らすと、温度も湿度もムラができにくくなっていきます。低断熱な家で開放的に暮らすと、温度ムラができるのに湿度ムラが少ないため、非暖房室などで結露が発生しやすくなります。
- 以前、温湿度計を購入して環境を計ると良いみたいな話をお聞きしました。そこで、少しやり過ぎな気がするのですが、サーモカメラや風量計など計ってみると面白いものなどオススメの機種や使い方は有りますでしょうか?
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サーモカメラであれば携帯に取り付けるタイプのFLIR ONEがお手頃だと思います。
風量計はamazonや楽天で5000円くらいから色々あります。CO2濃度計は是非寝室に置いといてもらえると良いかと思います。測れればなんでもいいです。グローブ温度計も夏冬の日射の影響を調べるのに役立ちます。
- 高気密高断熱住宅は、乾燥すると聞くのですが、なぜでしょうか? 一般住宅との違いを教えて頂きたいです。
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一般住宅よりも同じ暮らしをしていても温度が上がるからです。温度が上がれば相対湿度は下がりますので、乾燥している様に感じます。それだけの理屈になります。