よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

気密・断熱について

27坪平屋の新築を建てる計画をしており、床下エアコンを設置する予定です。 その際、基礎内断熱で基礎立ち上がりが少なくなるよう地中梁を多くしてグリットポストの立ち上がりにしようと考えています。 この場合、根太工法ではなく剛床工法だとうまく暖まりませんでしょうか?
基礎の構造はグリッドポストにしておくに越したことはありませんが、空気搬送がうまくいくかどうかは、ちゃんと計算すれば、普通の立ち上がりの基礎でも大丈夫です。
根太工法か剛床かは、どちらでも大丈夫ですが、根太工法は壁体内にも暖気が流れ込んでいく為、空気の抜ける先が多い。剛床は基礎内+床ガラリがメインで暖気を室内に送らないといけない。という違いがあります。違いを分かって計算してくれる方であればどちらでも大丈夫です。
基礎コンクリートから熱が逃げる量は床下エアコンの場合、普通の家の倍くらいありますので、壁の断熱材よりも分厚い断熱が本来は必要です。床面も基礎の上下を問わず全面断熱をしておいたほうが良いのは間違いありませんので、参考にしていただければと思います。
住んでから2回目の冬を迎えましたが、コンセントからの冷気に気が付き防気カバーを付けてもらいました。 しかし、あまり症状が変わらなかったので確認したところ結構な量の冷気がコンセントボックスに入ってきていました。 コンセントボックスに気密テープを貼ったところ風量は減りましたが、壁内に冷気が入ることで断熱材に悪影響は出ないのでしょうか?
コンセントから冷気が来るのは、気流止めが施工されていないからですね。
床下に潜って床と基礎空間の間の隙間を片っ端から埋めていけば、冷気の流入は少なくなるはずです。気流止めが無いことで、グラスウール内を冷気が走ると、ダスティングという現象が起き、グラスウールが埃等々で黒く汚れていきます。また、空気を静止させておくのが断熱材の役目なのに、その中の空気が動いてしまうと、断熱性能はずいぶんと低下してしまいますので、それが一番の悪影響かと思います。
グラスウール断熱材についてお聞きします。P社で言うところのHGW16Kを使う工務店はよく見るのですが、HGW20K・38Kはあまり見かけません。上位製品は他の断熱材と比較してコスパが悪いから採用されないのでしょうか?
HG16kがあまりにも普及しておりまして、差額が大きくなってしまっているので、それ以上重いものがあまり使われることは少ないです。
北海道や青森ですと、20kや24kを使っているのを見かけます。30kを超えるとGWが自立するくらい硬いので、施工性もずいぶん変わってきます。防音効果を求める場合など、用途に合わせてGWの重さを適宜変えられると良いかと思います。
YouTubeなどで床下点検口のカバーが浮いている動画があったりします。どのぐらいの気密性があれば、このような現象が起きるのでしょうか?
内外圧力差が点検口の重さや止めつける力を上回ればそうなります。例えば40Pa(N/m2)の圧力差が生まれ、50cm×50cm(0.25m2)
の蓋を持ち上げようとしたとすると10N(約1kg)の浮力がかかることになります。
内外圧力差(Pa)×点検口面積(m2)×0.102(kgf/N)で浮力が算出されます。
浮力が蓋の重さの半分を超えれば、そういう現象が現れることもあるかもしれませんね。
建築のプロというよりも、普通に物理がわかる方であれば計算できるものかなと思います。
引違い窓にハニカムシェードをDIYで取りつけました。 ハニカムシェードと引き違い窓までの離隔距離はなるべく空間をとった方がいいでしょうか? 取付位置の目安はあるのでしょうか?
厳密にいうと、外の窓、ハニカムとの中間空気層、ハニカムブラインドが一連で断熱として効きます。
そのため、外壁の断熱の中心と窓やハニカムの中心がなるべく一致するほうが熱橋は起こりにくいのですが、おっしゃるように出窓的に使おうと思うと窓に近いところでハニカムを設置したほうが、色々置いたりでき生活は便利になるかと思います。
また、断熱材の中心にハニカムと窓の中心を合わせるという考え方からすると、窓は付加断熱の外側に取り付けるよりももう少し内側に取り付けたほうが熱橋は少なくなりますね。
昨年引き渡された新居(Ua値0.37・C値0.33・床断熱)で快適に過ごしているのですが、一点だけ困っていることがあります。 寒さが本格化してきた12月下旬ごろからタイル張りの土間に結露と思われる水たまりが出来ます。(玄関ドアはヴェナートD30) これは高断熱高気密の住宅で発生しやすい現象でしょうか?
床断熱で高断熱住宅にされる建築会社さんだと、基礎断熱が必要な部分の断熱が甘いという事例がよくありますが、それに該当するかもしれません。
よくあるのが、玄関の土間を断熱し忘れた、浴室の土間と立ち上がりを断熱し忘れたというものになります。いくら高断熱住宅とはいえ、玄関はドアの開け閉めのたびに極端に冷やされますので、十分に断熱を行っておかないとドア本体や土間コンクリートで結露が起きる可能性もあります。土間が熱橋になってしまっていた場合は、どうすることも難しいので、玄関部分に弱い熱源を置いて、玄関全体がなるべく冷えないようにすることが一番の結露対策になるのではないかと思います。設計者さんが適切な容量の熱源を選定してくれれば良いのですが、ダメでしたら、200W程度の電気ヒーターから徐々に強い熱源のものにあげていき、結露がなくなるところを探すという感じになります。
断熱性能を上げるためにハニカムスクリーンを設置しても、結露のリスク対策のため下を解放する運用をするならば、わざわざ高価なハニカムスクリーンではなく、最初からロールスクリーンでも良い気がしますがどうでしょうか? 温熱的には下を開放してもハニカムスクリーンの方がベターでしょうか?

温熱的にはやはりハニカムの下部を開放する方が高性能になりがちではありますが、そもそもハニカムを取り付けても結露しないような窓(トリプル樹脂サッシ)を取り付けていただいたくのを優先しても良いのではと思います。

夏場の小屋裏エアコンの場合、冷房時に床下エアコンの床下ガラリは閉じておくものでしょうか? また機械による床下〜小屋裏の空気循環を行うことは、床下の結露の原因となるため、やめた方が良いでしょうか?
弊社の場合は、夏場でもガラリは開けておいてもらう様にしております。特に築年数が浅い内は、夏場でも沢山の水分がコンクリートから発散しますので、床下が高湿度になってしまう為です。
床下~小屋裏の空気循環は、床下の空気が露点温度以下に冷やされるような事が無いやり方なら、循環させた方が家の中は均一な温湿度になり易いかと思います。
今、新築の家に住んでいます。気密測定はしていないのですが、換気扇を回すとパイプファンが逆に回り、家が負圧状態になります。この現象は気密性がそこそこある事にはなるのでしょうか?

気密性がそこそこあり、給気口の計画が、なっていない家だと起こります。

現在設計中の壁構成が、外壁側からそとん壁→ラスモルタル下地→通気胴縁→ネオマフォーム(付加断熱)→耐力面材となっています。 この場合、通気胴縁とネオマフォームの間に透湿防水シートはあった方がいいでしょうか? それともラスモルタル下地に防水シートを貼るのであれば2重にシートを貼る必要はないでしょうか?
これはどちらの考え方もありますが、弊社の場合はその仕様であれば、ネオマフォームの外側、通気胴縁の内側に透湿防水シートが来るように施工致します。おっしゃるように、ネオマを水から守ってあげるという考え方によるものです。濡れてしまうリスクがあると、せっかくの高価な断熱材がもったいなくない?という事ですね。
とはいえ会社さんによって考え方は様々ですので、ネオマの外側の透湿防水シートを施工しない合理的な理由があれば、ラスモルタル裏の防水シートだけでも良い可能性はあります。

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