よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

日射取得、遮蔽について

通風を確保するために2方向に窓を設けるという考え方の一方で、南面以外は極力窓を少なくするべきという話を聞きました。東西北面は以前森さんが仰っていた0.5㎡以下で設置すべきでしょうか?

東西に全く窓をつけないというのも少し極端ですので、季節や時間の移ろいが分かるような位置に、小さな窓をつけておくようにしております。後は敷地の状況に合わせてですね。例えば西側が非常に開けた敷地であれば、西側に大きな開口を持ってくることもあります。もちろん日射遮蔽の工夫は大事です。 風が水平方向に動く土地なのか、垂直方向に動く土地なのかによっても、窓の付き方は変わりますので、一概には言えません。東西はなるべく小さく、しかし必要な所はきちっと押さえてつけておく。というこれまた通り一遍な答えになってしまいこちらも申し訳ありません。設計士さんによく相談されてください。

樹脂サッシのリサイクル率に課題があることがあまり取り上げられていないように感じます。(H22の経産省資料より)

製造時の環境負荷的にも、木製>>樹脂>>>アルミだと思いますし、リサイクルの問題もまた然りですね。 ご呈示いただいた資料の時代ですと、全国における廃棄樹脂サッシの量は極めて少なく、リサイクルの仕組みを作るよりも燃やしたり埋めたりする方が経済的にも合理的でしたが、当該資料にもありますように、樹脂サッシは鉱物資源の塊であり、100%リサイクルが可能な製品になります。今後増え続けるであろう樹脂サッシのリサイクル率を上げる取り組みは既に進んでおり、リサイクル樹脂の使用率を高めた商品などが今後順次発売されていきます。 リサイクル問題に対しては、まず製品の寿命をあげてやるというのが大事でして、樹脂部分が紫外線にさらされ続ける半外付け納まりではなく、内付け+付加断熱で使うなどの工夫をすることで、そもそもリサイクルに出されるスパンを長くすることが大事かなと思います。 木製サッシを使うという手法ももちろん良い事だと思います。

日射遮蔽をするのに後付けできる商品はありますでしょうか?特に、西側の窓が小さいですがありますので日射遮蔽をしたいです。
リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは…

リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは後付けできますしコスパも高いです。より、取り付けコストを抑えるという点では、フック+すだれが最も良いです。
日射遮蔽部材を布や植物にすると、一生モノという訳には行きませんので、定期的な交換はどうしても発生すると思ってください。

西側の窓は小さければそのまま直射日光を入れてしまってもさほど問題が無い事もありますので、縦50cm横50cm程度の窓でしたら遮蔽部材を付けないという選択肢も有りです。

YKKのアウターシェードを選ぶ際、黒など濃い色は日射熱のカット率が高いですがその分熱も吸収しガラスにも多く熱が伝わってしまうのかなと気になります。色は選ぶ際、日射熱だけ見れば良いのでしょうか?
基本的には日射熱のカット率だけ見て頂ければ大丈夫です。

シェードも窓に対して垂直に下ろす例と斜めに下ろす例がありますが、斜めに下ろしたほうがより遮蔽率が高くなります。
しかし斜めに下ろすと太陽が東西に移動した際、脇から日射が入ってくることもありますので、10時~14時は斜め、それ以外は垂直など、切り替えるとより効果は高くなりますが、些末な事ですので面倒であれば下ろしっぱなし、斜めにしっぱなしで大丈夫です。

色による違いは大体80%~90%の間の日射遮蔽率の間だと思いますが、そこまで目くじらを立てずとも、シェードがあること自体が大事ですので、お好みの色で選んでもらっても良いです。

季節の太陽高度を基に軒の長さを設定されると思いますが、夏場の基準日は夏至に設定されていますか?また、期間とするといつからいつまでの日射を取得、遮蔽できるように考えられていますか?

夏至では意味がありません。一年のうちで最も暑いのは8月の第一週になります。夏至+40日になります。この高度は夏至-40日と同じですので、GW明けくらいの太陽の角度と同じです。庇で日射遮蔽をする場合、お客様が暑がりか寒がりかにもよりますが、4/20~8/20位は南の窓に陽が当たらない期間と考えます。暑がりの人であれば、4/1~9/10くらいまでが陽の当らない期間です。
ただ、これもあくまで目安でして、最終的にはちゃんと計算して求めていきます。

夏は完璧な日射遮蔽が必須と言われていますが、完璧というのはどのような状態を指すのでしょうか?

私なりに完璧の定義を再考してみましたが、一日の中での瞬間的な窓からの直射光による取得熱が100W以下。という所かなと思います。強いて言えば3が近いでしょうか。光が当たろうが当たるまいが、最終的には冷暖房負荷で考えますので、数値に置き換えて考えます。例えば西側の面は瞬間的に600W/㎡程度の日射熱が降り注ぎます。横1.65m×縦1.1mで日射取得率が50%の窓が1つあった場合、600W/㎡×1.5m×1.0m×50%=450Wとなります。Q値2.0(UA値0.56程度)×100㎡(30坪)×10℃(夏の温度差)=2000Wというのが家全体の熱取得になりますが、そこに450Wがプラスされて2450Wが合計熱負荷になるという計算です。家全体ではそんなに影響がない様に思えるかもしれませんが、窓のついている部屋だけは極端に暑くなってしまいます。上記の窓にすだれやスクリーンを付けると約8割、日射取得が減りますので450×0.2=90W程度となります。ざっくりのイメージですが、それが完璧な日射取得だと思います。大きな窓+遮蔽部材でもいいですし、窓を小さくするでも大丈夫です。100W÷600W/㎡÷50%=0.33㎡ですので、縦0.5m×横0.3m=0.15㎡程度の窓2つであれば日射遮蔽が無くても直射光による熱取得を100W以下に抑えられます。
冷暖房負荷は「数字」です。性能の高い家を求めるのであれば、パッシブデザインの型だけを覚えている人ではなく、数字を出せる人を探さないと難しいと思います。

自然素材の簾の雰囲気が好きなのですが、日射遮蔽をする際にスクリーンと比べて遮蔽率など大きく変わるものなのでしょうか?

すだれの評価に関しては、実は定まっているとは言い難いです。例えば日本の研究チームの評価では、すだれは外付けスクリーンよりも性能が高いという評価をされていますが、海外の研究チームの報告ですと、すだれよりもスクリーンタイプの物の方が遮蔽性能が良いという評価になります。
これは実験する環境によって評価が大きく異なるという捉え方も出来るかと思います。光の透過量という点では、隙間のあるすだれよりも隙間の無いスクリーンの方が優れているのは間違いありませんが、すだれは竹や葦といった細い中空パイプの植物で作られておりますので、素材裏面の温度はスクリーンよりも低いです。そこから放射される輻射熱の影響を考慮すると、すだれの方が高性能という結果もあり得る話です。
様々な条件によって前後しますが、窓から極力離して取り付けるスクリーンが85%程度の遮蔽率、すだれが75%程度の遮蔽率というのが現実的な数字ではないかと考えております。
ではこの10%の数字がどの程度の差につながるかという事ですが、冷房期で東西南面の窓が20㎡あり、300W/㎡の日射が300時間続くとします。すると、20×300×300÷1000(最後の÷1000はWh→kWh)=1800kWhというのが窓に当たる日射のエネルギーになります。ガラスの遮蔽性能が50%だったとして900kWh、更に85%カットのスクリーンだと135kWh、75%のすだれだったとすると225kWhがそれぞれ室内に入ってくる日射エネルギーになります。COP3.0のエアコンで冷房をした場合、スクリーンの場合45kWh、すだれの場合67.5kWhが日射熱を打ち消すための消費電力となります。電気代が28円/kWhの場合、スクリーンは1260円/冷房期、すだれは1890円/冷房期という計算になります。ちなみにスクリーンもすだれもない場合ですと、8400円/冷房期という数字になりますので、やはり日射遮蔽の工夫は必須と言えます。すだれにするかスクリーンにするかは、好みで決めて頂いても良いかと思います。

シャッターの日射遮蔽は有効でしょうか?それとも熱くなるから変わらないのでしょうか?

有効です。シャッターが火傷するくらいに熱くなるエネルギーが室内やガラスに入って来るよりははるかに省エネです。
夏には日射熱と共に、1㎡あたり300W程度の熱量が窓から入ってきます。普通の掃き出し窓からは約1000W程の熱が入ってくると思ってください。掃き出し窓が3つ程あった場合、エアコンがその熱を相殺する為だけに一つ必要になります。
シャッターを閉めますと、シャッターの裏側の温度は50℃程度になります。シャッターと窓ガラスの間の空気の温度は40℃以上になりますが、その場合にガラスから入ってくる熱量は、掃き出し窓1つあたり100W程度ですので、シャッターが無い場合の1/10ほどまで軽減できます。詳しい計算式は割愛しましたが、そういう事になります。


ただ、おっしゃるように、シャッターが熱くなった分の輻射熱が入ってくるのもまた正解ですので、シャッターよりは、熱容量が軽く熱くなりにくいもので遮蔽をする方がより効果的です。

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