Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
内装・外装について
- 外壁には何が良いとお考えですか?サイディング、ALCなど特に何が施主に飛び抜けてメリットが有るかわかりません。
- 飛びぬけてメリットのある物というのはなかなか難しいです。また家が建つ地域や住まい手の嗜好やDIYでメンテナンスをどの程度やれるかという事にも大きく影響してきます。岐阜地域ですと、ガルバリウムと板張りを組み合わせるのが良い様な気がしておりますが、条件によって大きく変わります。
- 集成材、ビニールクロス、合板フローリングとヒノキ、無垢、自然素材の家と人体にはどちらがいいです?
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素材だけで見れば無垢の物の方が良いですが、それら内装材を良くするために構造や断熱を削るような話になるようであれば、優先順位は低いです。
- 外壁として焼杉を利用したいのですが、焼杉を保つために庇や軒を延ばすのが一般的なようです。 その場合、パッシブデザインの日射取得にどのくらい影響するのでしょうか?
- 南面以外の庇はどれだけ伸ばしても構いません。伸ばせるだけ伸ばすのをお勧めします。南面の庇については、ざっくりですが庇の出幅分の0.3倍の高さくらいは陰になります。例えば1m庇が出ていたら、庇から下30cmは日が当たらないと思ってください。その目安で図面を見て頂ければ、どのくらい影響するかは何となく判断できると思います。焼杉が傷んでメンテにお金を掛けるのも、パッシブデザインが犠牲にされて光熱費にお金がかかるのも、結局はお金という同じ土俵、物差しでリスクを測れますので、最終的にどちらがお金がかからないかという観点で良いかと思います。焼杉も1枚ずつ交換できるような施工方法になっていれば、自分でも焼いて交換できますので、メンテは安く済みます。私の考えではありますが、焼杉を外壁に施工する場合は、パッシブデザインを多少犠牲にしてでも、庇を伸ばした方がいいかと思います。
- 雨樋はどのような素材のものを使われていらっしゃいますか?メンテナンス面とコスト面のバランスを考えてベターな選択をしたく思っております。
- 長い目で見ると、雨樋は消耗品になりますので、どのような物を使っても良いかと思いますが、出来るだけメンテナンスの時期をその他の外装材と合わせる事をお勧めします。具体的に言えば、屋根や軒裏のメンテナンスをする際に、丁度雨樋もメンテナンスの時期になる様にするという事です。素材についていえば、樹脂、スチールの樹脂被覆、ステンレス、アルミなど、色々な物がありますが、ステンレスやアルミは非常に耐久性が高いので、先に軒裏の張替や屋根材のメンテナンスが来てしまうと勿体ない事になりますので、お気を付けください。
- 外構フェンスの素材で、スチールとアルミでは耐久性に大きな違いはありますか?
- スチールフェンスは施工時の切り欠き部分などから順次錆びていきますので、やはりアルミの方が長く綺麗さを保ってくれます。沿岸地域などでは特に顕著です。ただ、スチールは安いので、分譲地などではよく使用されております。
- 組み合わせトイレの場合、15年取替えを目安に床材を選定すべきでしょうか?
- 部材の耐用年数ですが、トイレの中でも便器(陶器)の耐久性は圧倒的に長く、壊れなければそれこそ100年でも使えてしまいます。しかし、上に載っているウォッシュレットは10年目くらいから壊れ始め、20年を迎えるころには何かしらの機能が使えなくなっているというのが通常です。組み合わせトイレの場合はウォッシュレットの交換さえしていれば、便器を外すことなく使えますが、それとは関係なく床材に染みついた尿の匂いなどはどうしても取れにくくなります。
そのため、便器は使えるけどもあえて外して床材の張替をしたり、便器はそのままにして床材を貼り替えたくなるというのがトイレの床の内装になります。
徹底的に尿の浸み込みが無い床材を選ぶ、徹底的に尿が飛ばないような使い方をする、簡単に取り換えの利く内装材にするという方向性が考えられますが、どの方向性が自分に合っているかはよく考えられるとよいかと思います。
私は、必ず座って用を足すという家庭ルールを作る事が最もコスパの良いメンテナンス軽減方法だと思っております。
- 水回りの床材でイージーメンテナンスでランニングコストを抑えたい場合、クッションフロア、長尺シート、プラスチックタイルはどちらが好ましいでしょうか?
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悩ましい質問です。水回りというと、キッチン、洗面脱衣、トイレなどだと思いますが、最も厄介なのは、床材と上に載っている設備の耐久年数の違いをどうとらえるかにより変わります。
設備は大体15年くらいで交換になるかと思いますが、床材がそこまで持たないものの場合、まだ使える設備を一旦外して床材のメンテをすることになります。外して付けるだけでは勿体ないので、設備も新しいものに変えてしまいましょうとなりがちですが、まだ使える物を交換するのももったいない話です。丁寧に使えばクッションフロアでも設備のメンテナンス時まで持たせることは可能ですので、うまくいけばクッションフロアが一番安く収まります。長尺シートやPタイルの場合、設備よりも耐用年数は長くなりがちですので、設備の交換の際、そのままにするか、せっかくだからとまだ使える状態の物を剥がすことになります。
トイレの床材に関して言えば、男性が立ってするか座ってするかによって大きく変わってきます。立ってする場合はどうしても臭いが染みつきますので、こまめに張替える事が出来るクッションフロアの方が将来的に快適に使えるかと思います。
- オガファーザーといった紙クロスは、ビニールクロス、珪藻土と比べて、コストや性質でどのような違いがありますか?
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コストはビニールクロスと珪藻土の中間ですね。(珪藻土寄りですが)
性質については、自然素材を謳ってありますので、環境には優しいと思いますが、詳しいことは数字の公表がありませんので分かりかねます。一つポイントを挙げるなら、オガファーザー自体が下地素材であり、その上に色を付けて完成するという事です。これは貼って完成のビニールクロスや塗って完成の珪藻土と決定的に違う所です。よく海外のドラマなどで、自分で壁を塗り替えるるシーンがありますが、それをやるための壁紙です。DIYをやりたいなどの希望があれば合うかなと思います。
- ダイニング、リビング、キッチンの照明のプランニングをする際、ポイントとされていることはありますか?
- LDKの照明計画は家の中でも1番力が入るところですね。
安く抑えようと思えば、ホームセンターでも買える天井付の円盤型シーリングライトを取り付けるのがお手軽ですが、それでは味気ないですよね。
照明は「明るさ」「色」「強弱」に気をつけます。明るさは全体の光量のことですね。一つの照明で明るさを調整できるものも有れば、多灯配置をして明るさを調整する方法もあります。
色は、黄色っぽい明かりと青っぽい明かりがありますが、黄色っぽい明かりの方が落ち着いた雰囲気になりますのでお勧めです。最後に強弱ですが、あまり明るさの強弱が強すぎると人は眩しさを感じてしまいますし、完全に均一な明るさでものっぺりした空間になってしまいます。均一な明るさの中に淡く強弱をつけるようにすると良いです。均一な明るさはやはり光源の見えない間接照明などが有利になります。そこに、眩しさを感じない程度にアクセントになる照明を入れるなどが失敗の少ないやり方になります。
ちなみに、明るさの決め方には計算式が定められているのですが、日本のルールは世界的にみてもかなり明るめに数値が設定されております。省エネのためにも、もう少し暗くしても良いかもしれません。
- 瓦屋根の家を建てたいのですが、台風被害のニュースを見てると不安になります。ガルバやコロニアルの方が台風に強いのでしょうか?風害に強いオススメの屋根材がありましたらご教示ください。
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決して瓦屋根が台風に弱いというわけではありません。簡単にしか留め付けていない瓦が台風に弱いだけです。
沖縄の伝統的な瓦屋根の様に、瓦の周りを漆喰で固定することで台風には随分強くなりますし、全部の瓦を釘止めビス止めにすることでも耐風圧性は随分と高まります。ガルバやコロニアルでも本体や釘の腐食が進めば台風に負けて飛んでいきます。ちなみにコロニアルは素材そのものが劣化して行きますので、留め付け方が良くても、コロニアルが折れて飛んでいくという事件が昨年の台風で報じられております。最近は瓦かガルバリウムしか屋根材では使っておりません。