よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

お金の話

現在、家族で予算計画中です。 予算の中に工務店さんへお支払する設計費用・構造計算費用・長期優良住宅申請費用・確認申請費用・完了検査申請費用・設計監理費用があると思いますがいくらぐらい見込んでおく必要があるのでしょうか?
設計事務所さんですと、工事費の1割程度が目安になります。
工務店だとその半分くらいかなと思いますが、工務店の場合は工事費の利益の中に設計費用を分散して入れ込んでしまい、設計費用という項目を殆ど計上しないということもできますので、実態はバラバラだと思います。
現実的に会社の原価から計算すると、依頼する工務店の設計士さんと会った時間×2万円+各種申請の実費くらいは会っていない時の作業も含めて掛かっておりますので、私は掛かっている費用を素直に見積もりに計上した方が、後々辻褄の合わないことが起こりにくくて良いのではと思っております。
関西の6地域で33.5坪・UA値0.84で建てた知人が年間平均光熱費1.8万くらいで夏27℃前後・冬20℃前後を全館で維持出来ていると言ってます。 素人ながら本当かな?と思ってしまっていますが、本当にそんなことがあるのでしょうか?
年間の光熱費が1.8万円という事は、毎月の光熱費は平均で1500円です。
太陽光の買電を差し引いてという数字であれば、可能だと思います。毎月20,000円の光熱費がかかっても毎月21,500円太陽光が売電してくれればよいということです。
光熱費というのは冷暖房費とそれ以外の光熱費に分けられます。5月や10月といった、冷房も暖房も使わない月の光熱費と8月や1月の冷暖房を使う月の差額がいわゆる冷暖房費になります。
そこを混同されてしまいますと、正しく評価ができません。お気を付けください。
使用部材によると思いますが、生涯コストの目安となる金額はどのように算定すればよろしいでしょうか?
日本の家の実績値として、税金、メンテ、光熱費、保険等々含む年間約60万円の維持費がかかります。
60年住むと約3600万円のお金がイニシャルコスト以外にかかってくる計算になります。
税金・保険はあまり変えようがありませんので、メンテ費や光熱費について、しっかり設計者さんに積算してもらうと良いです。JBNさんがメンテ費の計算シートなどを配布しておりますので、そういったものを利用するか、ebifitという私どもが作った生涯コストシミュレーターを使っている設計者さんを探してください。
以前は生涯コスト的にアンテナの方が…
以前は生涯コスト的にアンテナの方が…

以前は生涯コスト的にアンテナの方が安かったですが、巨大台風などが日本を襲うようになった現在、アンテナは台風の被害を受けやすくなっております。台風が心配な地域であれば、ネット経由の物の方が安心感はあるかもしれません。

仕様によると思いますが、生涯コストの目安となる金額はどのように算定すればよいでしょうか?
日本の家の実績値として、年間60万円の維持費がかかります。

日本の家の実績値として、年間60万円の維持費がかかります。(税金、メンテ、光熱費、保険等々含む)60年住むと3600万円のお金がイニシャルコスト以外にかかってくる計算になります。
税金保険はあまり変えようがありませんので、メンテ費や光熱費について、しっかり設計者さんに積算してもらうと良いです。JBNさんがメンテ費の計算シートなどを配布しておりますので、そういったものを利用するか、ebifitという私が作った生涯コストシミュレーターを使っている設計者さんを探してください。

建売のような性能が比較的低いであろう物件であっても、築20年以内で劣化が少なければ新築よりもコスパ良く高性能な物件が可能なのでしょうか?耐震なども考えると、逆に新築よりもあるいは新築並みに費用がかかるので新築の方が費用的にも良いということにはならないでしょうか?
耐震等級3を目指すと、かなり大掛かりな施工になりますので、難しいかなと思いますが、

耐震等級3を目指すと、かなり大掛かりな施工になりますので、難しいかなと思いますが、現行の耐震等級1かつ断熱をG2グレード程度にという事でしたら、築浅の物件をリノベした方がコスパ良くできる可能性が高いです。勿論、インスペクションをして、構造自体の劣化が無いか、補強不可能なダメージが無いかを調べてみるのは必須です。
デメリットとしては、やはり設備や間取りが新築の様に自由にならないという事ですね。

これから住むのが30年以内ならG1がコスパ的にもベストとお聞きしましたが、ランニングコストの面からみても、少し無理をしてG2グレードにしておくのはやはり無駄なのでしょうか?

30年以内なら生涯コスト的にG1がベストというのはその通りですが、あなたが建てた家はあなたが亡くなられた後はどうなりますでしょうか。
戦争が終わって以降、日本人は自分の事だけを考えて家を作ってきました。その結果が今の空き家問題です。G1に満たない家を作るよりははるかに良い事だとは思いますが、自分の家を受け継いで住む人たちの事を考えてみるのはいかがでしょうか。
また、G1でいいやという家にしますと、水回りの窓が割と高い確率で結露致します。樹脂窓を使わなくても建てられるからです。
毎日の生活の豊かさはG1とG2、またそれ以上になった場合も全然違ってきます。昨日も兄弟で集まり、等級4の家に住んでいる人、G1くらいの家に住んでいる人、G2くらいの家に住んでいる人、G3くらいの家に住んでいる人が家に対する感想を言い合いましたが、この時期の寒さに対する感想は全く違っていました。

6地域の場合、UA値0.28で第3種換気かUA値0.34で第1種換気(全熱交換型)では体感としてはどちらの方が住み心地が良いのでしょうか?

気密がしっかりと取れている家(C値1.0以下)という前提でお答えいたします。
快適性という点ではそんなに変わらないと思います。
しかし、生涯コストという点ではUA値0.28+3種換気の家の方が50年で100万円程安いと思います。勿論設計によってはもっと差がついたりそこまで差がつかなかったりしますので、お住まいになる想定期間分の光熱費やメンテナンス費の試算を建築会社に出してもらってください。
足元の寒さが気になるようであれば、どちらの場合でも床が暖かくなるような暖房計画(床下エアコンや床暖房など)を採用するとなお良いですが、どちらが良いかについては、あなたがどのくらい寒がりかという事にもよりますので、そこは建築会社さんに数値を伴うしっかりしたヒアリングをしてもらった方が良いです。
UA値は下がれば下がるほどシームレスに家の中の温度ムラ、冷暖房コストなどが良い方向に変わっていきます。
一生涯、住宅を維持管理していく中で、よりコスパが良く、より後で触りにくいのは換気設備よりも断熱材の方です。0.3を下回るまでは、断熱材だけにお金を掛けたほうがいいです。

予算の都合上、第三種換気システムを採用する場合、ダクト式とダクトレスのどちらがよいのでしょうか?

これは間取りによります。家の中がワンルーム的になればなるほど、ダクトレスでも間に合いますが、個室や仕切りの多い間取りですと、ダクトを回したほうが良いです。予算だけを見れば、ダクトレスの方が安いですが、ダクトレスに合う間取りになっていなければ、空気のよどみが出来てしまい、家庭内でインフルエンザやコロナウイルスのパンデミックが起きる状態になってしまいます。

床断熱+天井断熱の家と、基礎断熱+屋根断熱の家だと気積がの大小による有利・不利などありますでしょうか?

非常に鋭い質問ですね。おっしゃるように、基礎/床、天井/屋根で気積が変わってきますので、例えばC値を測定する時の分母が変わってきたり、UA値を計算する時の外皮面積が変わってきたりします。一般的には分母が大きくなればなるほど、係数は下がりますので、床断熱+天井断熱の家よりも、基礎断熱+屋根断熱の家の方が、UA値やC値は下がりやすいです。ただ、それらの係数は下がっても、隙間の絶対値や、熱が逃げる外皮の絶対的な面積は増えておりますので、光熱費は基礎断熱や屋根断熱の方が増える事になります。
屋根断熱をするのであれば、小屋裏空間を上手に使って、勾配天井や、ロフト部屋を有効活用しないと勿体ない事になってしまいます。
参考にしていただければと思います。

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