よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

設計について

内と外を繋ぐためにデッキを作るという話をよく聞くのですが、デッキを作る以外に良い方法はないのでしょうか?
外と内をつなぐための伝統的な空間が「縁側」です。
私が最も良いと思う事例は、縁側の内側が断熱気密ライン、縁側は外という形で作っておき、夏冬それぞれの気候に備える事だと思います。
庇を2m程度伸ばして空間を作るだけでも非常に良いつなぐ空間になるかと思います。
耐震、気密、断熱、太陽光、シロアリ、日射取得、日射遮蔽など押さえるポイントが有ると思いますが、仕上げ材で無垢を使う優先順位は何番目位ですか?融資額を増やしてでも新建材から無垢にすべきですか?
ざっくり優先順位を上げますと、

立地、地盤、設計、基礎、構造、断熱、耐久、外装、内装、設備(給排水、電気、換気、空調、給湯、照明、バス、キッチン、トイレ、洗面、太陽光)の順です。

無垢材にすべきかどうかは、質問者さんのおかれた状況によります。
そもそも内装に至るまでの事項は必要十分なものであるか、質問者さんにとってのローン増額は内装を無垢に変えたメリットよりも小さいと思えるかが、そのあたりが判断ポイントになってきます。
質問者さんの状況が分からないまま一般論で答えてしまいますと、世の中の家づくりの9割以上は、耐久性までの部分で必要な物を満たしておりません。ローンを増額出来る経済的余裕があるのであれば、内装以前の部分に全部入れた方が良いです。
土地選びにおいて重視していること、外せないことはありますでしょうか。私は、災害リスクが低いこと、人口が減少していないことです。

私も同じです。その二つは同じように気にしておかなければなりません。

またもう一つの観点として、将来的に自分が管理すべき不動産を増やさないという事です。両親祖父母は勿論、親戚筋から、将来自分が相続することになりそうな土地がある場合は要注意です。

核家族化少子化が進み、思わぬところから土地や建物を相続することも起こっております。
そのような土地がある場合は、今の時点で新たに不動産を購入することはよくよく検討した方が良いです。その土地に家を建てたほうが、何年か待ったとしても生涯で家や土地に使うお金は少なくて済むことが多いです。
新築予定の工務店に結露計算、熱量計算を出してもらった方がいいですか?BELS申請時の結露計算では不十分ですか?
BELSを取るのであれば、既に外皮計算などは終わっている状況ですので、追加のシミュレーションなどもすぐに出来るはずです。
結露計算はBELSの申請に必須では無かったと記憶しておりますので、その工務店さんが任意で提出されているのだと思います。
各種の記録はきちんと出来ていると思いますので、気になるようであれば、内容の説明を求めても良いかなという程度です。
BELSのレベルを超えた専門ソフトを使用したシミュレーションは、その工務店さんがそもそもソフトを持っているかどうかにもよりますので、求めても答えてもらえない場合もあります。
5地域で新築予定なのですが、パッシブ設計の観点より二階建ての一階部分の屋根の軒の出についてどのくらいの長さが適正でしょうか?

地域によっても若干違いはありますが、窓の下端から軒先端の高さの1/3程度の庇の長さが適正と言われたりします。
ただ、軒だけでいくか外付けのブラインドやスクリーンを併用するかによっても最適は変わりますので、設計者さんとよく数字を交えて相談していただければと思います。

耐震等級3、高気密高断熱にしたら一階の南側窓面積が小さくなると聞いた事が有りますが本当ですか?
一般的には本当です。
窓は断熱的にも耐震的にも弱点になります。無制限に窓を付けて耐震等級も3が取れるという事はありません。特に、南北に長い建物になる場合は、1階の南側の窓は思うように取れない場合が多くなります。
高気密高断熱にする事と、窓が小さくなることは関係がなく、耐震等級3を取ることだけが窓の大きさに関係してきます。
2100年未来の天気予報という環境省のページを見ていて思ったのですが、これがもし現実になった時に今の家づくりの方法が通用するのでしょうか?
家づくりはより夏重視にシフトしていきます。
夏のポイントは、とにかく湿気を家の中に入れない事です。
逆説的に思えるかもしれませんが、高気密性がより重視されます。
開けたい時にはちゃんと風が通る事。閉めたい時にはぴっちり閉まる事が重要になってきます。
家の形的には昔の古民家の作り方が最適解に近いです。庇を深くする。東西に窓は付けない。南は緑化する。
そういった古来からの涼しく住まう知恵を最大限生かしたうえで、冷房のよく効く家を作らねばなりません。
増加する雨量に耐えられるように屋根は勾配をしっかりつける。暴風に耐えられるような構造にするというのも大事になります。
未来がどうなるのか分からないという事ではなく、こうなるという事が分かっているという状況です。であれば、やるべき対策もはっきりしています。
未来に通用する家づくりを今からしておくことが大事ですね。
床下自主点検のために基礎の高さは何センチ、または何センチ以上にすればよいのでしょうか。建主が点検しやすい高さは、何センチですか?

長期優良住宅のルール上は床下の空間は有効で300mmの高さが必要となっております。

しかし、住まい手の方が自主点検で潜るとなった場合、体格によっては300mmでは通れないという事も発生致します。
床下をしっかりと点検できるものにしようと思うと、有効で600mm程度(ダイニングテーブルの下の空間くらいの高さ)があった方が良いです。しかし、今の日本の家づくりでそこまでの空間を作る事は、非常に稀です。

将来的には床下空間の高さもどんどん高くなっていくのではと想像しております。
凰建設では柱直下率に基準を設けていますでしょうか?

柱単体というよりも、耐力壁としての直下率を50%以上にするという社内基準を設けております。ただし、これは最低限の基準ですので、より上を目指すに越したことはないと思います。

グランドピアノを置きたいので防音室を検討しています。凰建設で建築する場合、防音室を採用することで冷暖房計画等の設計に影響を及ぼす事項はありますでしょうか。
どの程度の防音室を作るかによりますが、家の外に対して30㏈程音を下げる程度の事でしたら、UA値0.3程度の断熱とC値0.3程度の気密で出来ると思います。その場合は特に個別の冷暖房計画は必要ありません。
家の室内同士でも音が聞こえない防音室を作ろうと思うと、非常に大変でして、冷暖房計画は当然その部屋だけの個別のものでなくてはいけません。
どの程度の防音室を検討されておられるのかというのが大きな要素になります。作り手と住まい手が「防音室」というイメージだけでやり取りをすると高い確率で失敗します。双方がお互いに数字を示し合う事が大事です。

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