よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

設計について

室内干しができる洗濯室を間取りに盛り込みたい場合、換気経路や窓の配置、送風機の設置など、一緒にプランニングすべきことはありますでしょうか?

まず、計画している洗濯室が本当に乾く仕様の建物性能になっているかどうかが一番重要です。

断熱と気密のレベルがどの程度保たれているかです。 そのうえで、大切にすべきことは、洗濯室が気積の大きな空間に接しているかどうかです。空気中の湿度の拡散力は、温度の拡散力よりもはるかに高く、建築環境工学では「瞬時一様拡散」という概念で捉えられております。つまり、空気がつながっていれば、湿気の移動はほぼ一瞬ですよという事です。

なので、洗濯室が気積の大きなリビング空間などにつながって、洗濯物が乾くときの湿気が家の中に効率よく拡散されることが大切になってきます。 もし、洗濯室を締め切って、換気による空気の流れだけで乾かそうと思った場合を計算してみます。 夏ですと、家の中の空気が26℃60%くらい。洗濯室から排気される洗濯物から蒸発した水分を含んだ空気が26℃90%くらい。換気扇は普通の住宅用100Φで、流量が45㎥/hだったとすると、1時間に排出される水分量は340gです。8kg程度の容量の洗濯機で洗ったものが完全に乾くまでに1日近くの時間がかかる計算になります。

これでは生乾きの匂いがついてしまいますね。 なので、なるべく大きな気積の部屋にさっさと湿気を逃がして、後はエアコンの除湿で速やかに水分を家の外に排出するのが得策になります。大きな気積の部屋と洗濯室との空気を沢山入れ替えてあげるのは良い事ですので、そういう目的で送風機を取り付けるのは良いと思います。

冬の場合は、元々家の中は乾燥しがちです。 適切に暖房さえしておけば、乾くのはあっという間だと思います。 (繰り返しになりますが、家中を暖房して暖かくすることに耐えうる性能が無い家ですと、非暖房室で結露を起こしたりしますので、住宅の性能が高いことが大前提です) ちなみに窓ですが、乾燥室に窓を設けて窓を開けるのは、逆効果になる場合が多いのでやめたほうがいいです。

壁にクロス胴縁をするのはよく見ますが、屋根にはクロス胴縁はしないのですか?

屋根にもクロスで通気層を設ける方もおられます。

ただ、どちらかというと屋根の場合は通気層の厚みを十分に取ることで

クロス胴縁と同じ効果を出そうとするケースの方が主流なのではないかと思います。

壁の通気胴縁は15mmの厚み、クロス胴縁にすると倍の30mmになります。

屋根の場合は最初から30mmの厚みの通気層を取り、沢山の空気が流れるようにしている、というような感じです。

適切に湿気を排出できれば、どの形式でも良いかと思います。

意匠性を考慮して、東西北面は樹脂サッシ、南面はアルミ樹脂サッシを検討しています。設計士さんから、冷気が性能の低いサッシに集まりその窓だけ結露しやすくなると言われましたが、どうですか?

冷気が集まるということはありませんが、最も性能の悪い窓が結露のボトルネックになりますので、

違う種類の窓を使う場合は、最も性能の悪い窓の選定に気をつけたほうが良いです。

弊社でも準防火地域で建設している家などは、メーカーもグレードも違う5種類の窓を使ったりしておりますので、

窓の種類が増える事自体は悪くありません。

岐阜の場合で、高気密高断熱で温湿度が一定に保たれる家だと、果物や米の保存はどうするのが良いのでしょうか?

まず、夏の場合は、どちらも普通の家よりずっと長持ちします。 冬の場合、米は特に気にせず袋のまま置いていただいて大丈夫です。果物はやはり外の環境よりは痛みますので、我が家の場合は冷蔵庫に仕舞うようにしております。果物の頂き物などが大量にある場合は、ちょっと困りますので、外物置などを購入された方が良いかもしれませんね。

土地探しからスタートする場合、どのような流れで進めていますか?プランが分からない段階で土地を購入するのが心配です。

土地が決まらないとプランを出すことは難しいですが、要望のヒアリングは、必ず土地を決める前にさせていただくようにしておりますのと、土地を決める最終決定の前には、私も土地を見させていただくようにしております。その土地で要望が全部収まりそうかどうかを自分で検討してから、「買ってもいいと思いますよ」とお伝えするようにしております。

臭いや音が伝わるのが嫌であればリビング階段は避けた方が良いでしょうか?部屋の広がりが感じられるリビング階段に魅力を感じていますが、何か対策がありますでしょうか?
家の中の空気の流れをコントロールすることで、…

家の中の空気の流れをコントロールすることで、においが伝わってほしくない場所への空気の流入をある程度防ぐことはできますが、音は伝わってしまいます。
そこは完全に矛盾した要望になってますのでハード面での工夫よりも、家族間で迷惑な音を出さないように気をつける。あまり音の事に神経質にならないように気をつける。というソフト面の工夫の方が良いかと思います。私の家はロフトまで筒抜けの吹き抜けで、ロフトにおいてあるキーボード(楽器)の音が家中に聞こえますが、家族6人誰もうるさいとは言いません。リビング階段、気持ちいいですよね。

2200mm程に天井高を抑えた室内にする場合の注意点はありますでしょうか?
既製品の家具で2300みたいな背丈の物が入らないとか、諸々あります。

既製品の家具で2300みたいな背丈の物が入らないとか、諸々あります。家の中全部を2200にしてしまうと、天井高さが低いと感じる人もいますので、適宜吹き抜けや勾配天井を織り交ぜる方が私は良いかと思っております。あと、天井が照明器具などでごちゃごちゃしているとうるさいのでなるべく一面何もない状態を作ってあげたほうがいい気がします。

居室に通風のための窓を設置しないといけないと言われ、FIXを横滑りに変えましたが、24時間換気があっても開口する窓でないとだめなのでしょうか。
そこは建築基準法の換気に対する…

そこは建築基準法の換気に対するダブルスタンダードと呼ばれる矛盾点になりますね。建築基準法本文では、窓を開けなくてはならず、施行令では機械換気が義務付けられており、現状は両方をクリアしないとダメという感じになっております。
ただ、余程の都市部や狭小住宅でない限りは、法律をかわす手段はあるような気は致しますが、、、

防湿ライン、気密ラインや基礎の開口部補強などは、工務店ごとに方法は異なるのでしょうか?〇〇方式や〇〇工法のような一般的なものがあるのでしょうか。さらに、設計がしっかりしていても、ネジの留め具合や糊の付け具合、面出しなどの施工によって大きく変わるものでしょうか。
断熱、気密、防湿ラインはそれぞれの工務店で…

断熱、気密、防湿ラインはそれぞれの工務店で取り方はバラバラになります。○○工法と呼ばれる物でしたら、その工法独自の型があり、統一されている例も多いです。それはどちらでも大丈夫ですが、稀に、そのラインがきちんと連続しておらず、危険な高断熱住宅になっている例もありますのでその会社さんの実績は少し気にして見たほうが良いかもしれません。
設計がしっかりしていても現場がそれを具現化できなければ文字通り絵に描いた餅となります。そして実はここが最も難しい部分になります。設計の勉強は比較的早く修める事が出来ますが、それを一軒一軒の現場にきちっと適用していくのは場数を踏む必要があります。

基礎断熱をして、床下収納を活用したいと考えていますが、どの程度の高さが必要でしょうか?また、高基礎をやっておられる会社が少ないようですが、デメリットはありますか?
高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大き…

高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大きいと思います。弊社も通常は40cm程、高基礎にするのは10軒に1軒程度です。温熱環境が悪くなるかどうかは、断熱性能次第、設備性能次第になりますので、何とも言えませんが、人が中腰で動き回れるくらいの高基礎であれば、収納としてはそれなりに使えるようになります。

高基礎にするのであれば是非お勧めしたいのが、北海道でよくやられている、基礎空間を利用した温水式床下暖房になります。十分な高気密高断熱の住宅と組み合わせた際の室内環境は最高レベルになります。

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