Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- 外壁施工にあたり、通気層確保の為、胴縁には隙間をあけると思いますが、ガルバリウムの角波だと、デコボコしているので、ガルバリウム自体も通気しやすい的な性質はあるのでしょうか?
- ガルバリウムの裏も通気層になり得ます。ガルバリウムの場合は横胴縁に隙間をあけないというやり方をされる工務店さんもあります。本州であれば、出来ればもう少し通気を取った方が夏の対策には良いかなと思っております。
- G2レベルの家(C値0.5)で南側窓(H2000W1690の2面)の日射取得率が58%と44%では省エネで考えとる違いはありますか?
- 地域にもよりますが、南面の窓には700W/m2程度の日射エネルギーが注ぎます。3m2の窓ですと58%の物で700w/m2×3m2×58%=1218W、44%の物で700w/m2×3m2×44%=924Wとなり、約300Wの違いが出てきます。冬期1か月の有効日照時間が50時間の地域だとして、15kWhのエネルギーが確保できる計算です。
生炊き電気で同じ熱を作ろうとすると420円/月、11月~3月までを日射取得期間とし、40年累計すると84,000円のトータルコストの違いになります。これが大きいと思われるか大したことないと思われるかは質問者さん次第になります。また、この計算は地域によっても大きく変わりますので、家を建てる設計士さんに改めて聞いてみてください。
- 基礎断熱の家が水害を受けた場合、床下浸水は発生しないかと予想しますが、床上浸水は発生しますか? 床上浸水の発生率と気密性には関連がありますか?
- 基礎断熱の場合、床下浸水は気密性如何で防げますが、床上まで水が来た場合は、サッシの気密性、玄関ドアの気密性、排水管の逆流対策の有無によっては床上浸水が発生します。床をめくり、床下の排水、乾燥、石灰による消毒のうえ、床を復旧致します。また、断熱材が繊維系の場合は水に濡れてダメになりますので壁をめくったりする必要性もあります。水害については、しっかり対策をしてあれば床断熱でも基礎断熱でも同様に耐えることが出来ますし、浸水してしまった場合の、床や壁をめくる云々に関しても、同様のリスクになります。どちらにしても、しっかりやるかどうかが最も大事です。
- レンガとか自然石系の外壁の評価はどうでしょうか?
- 私も実は前職時代、レンガを使った家の設計をしておりましたので懐かしく思いました。ものすごく少数派ではありますが、レンガの家は日本全国にちらほら建っております。レンガは、貼るレンガと積むレンガがありますが、どちらの事でしょうか?私は積むレンガの家を設計しておりました。サッシの交換のしにくさというのは、レンガの積み方次第です。レンガと構造材がきっちり分かれている積みレンガの家の場合はサッシの交換も簡単にできる様工夫されている事もあります(全部の家がそうなっている訳ではありません)貼るレンガの場合は、サッシのメンテナンス性は悪いです。レンガの家の熱容量は、全体のうち、レンガ3:基礎4:他1くらいになっていると思っていただいてよいかと思います。レンガの蓄熱性と躯体の断熱性が上手くマッチしますと、一日の熱負荷のピークがシフトし、エアコンの負荷がほぼ一定になり、効率が上がるなどの効果が出ることもあります(設計によります)レンガをやっている工務店さんは、専用の職人集団を抱えている事も多く、なかなか他では真似ができない事が多いと思います。私は積むレンガの家に対しては、良いと思っております。(勿論、その前に断熱気密の方が優先ではありますが!)
- テレビで液体ガラスというものが紹介されていました。 木材をコーティングすることで燃えなくしたり、シロアリ被害に合わなくなったりするみたいでした。 住宅業界での認知度や評価はどんな感じでしょうか?
- 知る人ぞ知る、液体ガラスですね。実は私も、前職時代には使っておりましたし、現在も必要がある時は液体ガラスを使っております。とは言え、木材に使う用途よりは、コンクリートに対して使う事の方が多いです。2020年のジャパンホームショーという住宅業界最大の建材店にも出展されておられました。
- 新築の場合、工務店にBELSを取ってもらった方が良いでしょうか?
- BELSを取る取らないよりも、しっかりと省エネ計算をしてもらう方が大事です。その結果のアウトプット方法はBELSであっても他のものであっても問題はありません。
- 片流れや段違い屋根にする場合、雨漏りをしにくくするためには、どのようなことに注意して新築戸建を建てたら良いでしょうか?
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軒をちゃんと出す事です。
- 配線や配管の為に壁をふかした場合、ふかしていない壁よりも壁内の温度が上がりにくくて結露を起こしやすいのではないかな?と考えたのですが、どうでしょうか?
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作り方にもよりますが、それはよほど心配いりません。
- パッシブハウスジャパンの省エネ建築診断士の資格について質問です。 エキスパートやマイスターと言った記載があったのですが、どのような資格でしょうか? そのほか、工務店選びでおススメの資格はありますか?
- 省エネ建築診断士の資格には種類があります。試験の時の成績優秀者にはエキスパートがもらえます。5年後の更新の時に頑張るとマイスターがもらえます。合わせて、断熱系の民間資格はいくつかあります。・省エネ建築診断士(パッシブハウスジャパン)・暮らし省エネマイスター(Forward to 1985)・エネルギーエージェント(エネパス協会)・BIS(北海道建築技術者協会)等を持っている方は勉強熱心だと思います。日本に10人ほどしかいない、ミライの住宅主催全館空調設計講座終了証を持った人も非常に知識の深い人になりますのでお勧めです。
- ZEH5つ星ビルダーで新築してもらう場合、耐震等級3を取れていたら低性能な家になりにくいですか?
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そんな事は有りません。
太陽光がどっさり載っているだけという家もありますので、基本的な断熱性能は気にした方が良いです。