Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- 新築注文住宅で平屋を建築可能な土地が有り、高齢者が入居しない前提です。 平屋は2階建てより将来的にも暮らしやすく合理的ですか? 平屋は外観が地方の集会所みたいでダサいと言う人が多く前向きにならない工務店があると伺います。暮らしやすさやコストで森さんの意見を伺えますでしょうか?
- トータルコストで言えば2階建ての方が建築費用、メンテ費用、光熱費共に安く収まる可能性が高い気が致します。外観はやり方次第かなと思います。私としては、イニシャルコスト・ランニングコストも想定の範囲内で暮らせるのであれば平屋の方が良いかと思っております。敷地条件等々にも大きくかかわってきますので、設計者さんと、よくよくご相談ください。
- これから着工予定で排気のみダクト式の第三種換気を予定しています。 寝室にも排気口があり換気は問題なく窓はFIXで良いと考えていますが、その場合は居室ではなく納戸になるのでおススメできないと言われました。森さんのお考えを伺えますでしょうか?
- 温熱環境的にはFIXでも問題ありませんが、強いて言えば避難について注意があります。
有事の際寝室から屋外に避難が出来にくくなりますので、それでも良いかどうかだけ、気にしてみても良いかもしれません。ちなみに私の寝室は小さな窓だけなので納戸扱いではないです。どちらにせよ避難は出来ない仕様ですが特に不自由なく住んでおります。
- UA値より、坪数、光熱費、希望温度を工務店に伝えるべきとご提案が有りましたが、入居後に希望通りにならないようにするには、光熱費の計算根拠を文書でもらう、契約書に真冬、真夏の希望温度、光熱費の計算根拠を文書でもらうなどでしょうか?
- そこまでやってもらえるとすごく安心ですが、多分契約書に書いてくれるところは非常に稀だと思います。弊社の場合は設計に入る前の資金計画段階で、夏冬の光熱費、設定室温等を記載した計画書をお施主様に提出しております。あまり強く言ってしまうと関係性が壊れますので、今はまだ「自信のある設計者の見分け方」くらいに思っていただいた方が良いかもしれません。
- 海外製の第一種換気などは浴室にRAを設置できたりしますが、入浴中は寒さを感じないものなのでしょうか? RAの設置場所として、浴室か洗面脱衣室ではどちらが適切とお考えでしょうか?
- そもそも入浴中に換気の風程度で寒さを感じる様であれば、断熱不足ですので第一種熱交換換気はやめて断熱にお金を掛けた方がいいです。暖かくしたうえで設置するのは、浴室でも洗面脱衣でもどちらでも構いません。どちらかというと、私は浴室に設置するのが好きです。
- フェノールフォームで充填断熱を行うと、 防湿層(防湿シート)がいらないんですか? ラクジュG-Lap.3の動画より フェノールフォームは水に強いが、湿気に弱いとあります。 それでも防湿層がいらないんでしょうか?
- フェノールフォームを土間上や土間下に使う事はお勧めしておりませんが、壁に使う範囲の湿気でしたら問題ありません。透湿抵抗が高いので、本州の殆どの地域であればフェノールフォームを重点に使えば防湿層はなくせるケースが多いです。(ちゃんと計算は必要です)
- バス(1坪、ユニットバス)・トイレ0.5坪を、別々にするのと、一緒にするのでは費用的にはどちらが高くなりやすいですか? 掃除を考えると一緒のほうが良いと思っているのですが、大きなこだわりでもないので費用で考えたいです。
- 一緒の方がやりやすくなりますし、洗面脱衣+廊下だったスペースが全部洗面脱衣になり易かったりしますので、生活は色々と便利になります。費用も一緒の方が安い事の方が多いと思います。
- 以前、白蟻対策、木材強度的には木材の乾燥が大事と書いてありましたが、含水率何%くらいであれば白蟻対策、木材強度的には安心でしょうか? また、含水率以外に指標となる数値があれば教えてください。
- 20%は切っておきたいです。できれば15%以下が望ましいです。木材が白蟻にやられる理由は、施工時に湿っているというよりも、施工後も継続的に湿り続ける事が原因です。きちんと木材が乾く施工になっているか、水分の供給源が無いか(結露や雨漏り)がものすごく大事になってきます。だから、高気密高断熱が必要になってきます。
- 北、東、西の窓が小さければアウターシェイド、軒や庇要らないですか?
- 詳しくはちゃんと計算しなくてはなりませんが、50cm×50cm程度の窓が1つだけとかであれば、私は西面の窓でも遮蔽部材は付けません。全ては程度問題によりますので、きちんと設計者さんに計算してもらってください。
- 現在、屋根と壁の断熱性能アップのためにグラスウール充填の他にボード系(フェノールフォームか硬質ウレタンフォーム)の断熱材を外側に付加しようかと悩んでいます。 透湿抵抗が大きく異なる断熱材を組み合わせ使用するのはよくないと聞いたのですが本当でしょうか? 透湿抵抗の高い断熱材を使用する場合の注意点はありますか?
- 良くないことはありません。きちんと夏冬の気象条件や室内環境を基に計算をしないで、外皮構成を設計する事が問題であり、その過程で、透湿抵抗の高い材料低い材料を組み合わせる必要はどうしても出てきます。きちんと原理原則を学んで計算する事が一番の注意点です。
- 防音について教えて下さい。 家の外に向かっての防音は外壁や断熱材(厚いグラスウール)である程度抑えられると思うのですが、室内側(家族など)への防音は難しいでしょうか?
- 家の中への防音は難しいです。防音の基本は気密です。室内同士でもしっかりと隙間を塞ぐことがまず大事です。そのうえで、重い材料を壁に使います。ちなみに防音についてはD値という等級で話ができます。それ抜きで話をしていても解決しないと思われます。