よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

その他

高気密高断熱の住宅という前提で、吹抜けにシーリングファンを設置する場合、その高さは2階天井付近と2階床付近のどちらが効率が良いのでしょうか?
高気密高断熱のレベルによります。

高気密高断熱のレベルによります。レベルが高いほど、天井設置の方がよく、レベルが低いほど、2階床付近設置の方がまだマシという風になります。UA値がG2より良くて、窓が樹脂トリプルレベル、C値が0.3以下であれば天井、それに至らなければ床、くらいでしょうか。勿論外部の気象条件によります。

床断熱におけるユニットバス下の基礎断熱は、防蟻性のある断熱材の方が良いですか?また、人通口を設けないで点検の時だけぶち破るという考え方はありなんでしょうか?

基本的には基礎内断熱の場合、打ち継ぎ面の処理や貫通部の処理さえしっかりしていれば防蟻性の無い断熱材を使っても問題はありません。
ユニットバス下の人通口を点検時だけ破るという考え方も間違ってはおりませんが、ワイルドすぎてあまりスマートではない気がします。
光景を想像するとちょっと笑えますね。

透湿抵抗が大きく異なる断熱材を組み合わせて使うのは良くないと何かで見た気がするのですがこれは本当でしょうか?
良くないことはありません。

良くないことはありません。きちんと夏冬の気象条件や室内環境を基に計算をしないで、外皮構成を設計する事が問題であり、その過程で、透湿抵抗の高い材料低い材料を組み合わせる必要はどうしても出てきます。
きちんと原理原則を学んで計算する事。それが一番の注意点です。

エアコンの穴スリーブは完成前に開けるべきと聞きますが、凰さんではどの段階でエアコンをつけていますか?建築途中に穴を開けると気密測定値は悪くならないですか?

将来的にエアコンが取り付く可能性がある場所には新築時に全て穴を開けて配線を通しております。
気密はしっかり処理をすれば悪くなりません。せいぜいαA値が0.5cm2程度落ちるくらいで、問題ありません。それよりも後で折角丁寧に仕上げた防湿ライン気密ライン断熱ライン防水ラインを全部台無しにする方がよほどリスクが高いです。

基礎断熱の家が水害を受けた場合、床上浸水は発生しますか?床上浸水の発生と気密性は関連がありますか?

基礎断熱の場合、床下浸水は気密性如何で防げますが、床上まで水が来た場合は、サッシの気密性、玄関ドアの気密性、排水管の逆流対策の有無によっては床上浸水が発生します。床をめくり、床下の排水、乾燥、石灰による消毒のうえ、床を復旧致します。また、断熱材が繊維系の場合は水に濡れてダメになりますので壁をめくったりする必要性もあります。
水害については、しっかり対策をしてあれば床断熱でも基礎断熱でも同様に耐えることが出来ますし、浸水してしまった場合の、床や壁をめくる云々に関しても、同様のリスクになります。

どちらにしても、しっかりやるかどうかが最も大事です。

基礎内断熱と基礎外断熱のどちらを採用するかは住む人の生活スタイルによると仰っていましたが、具体的にご教授頂きたいです。
大きな要素は日中に人が居るかどうか。

大きな要素は日中に人が居るかどうか。エアコンは常時onしてくれるかどうか、間欠運転にしたいかどうか。になります。
日中人がおらず間欠運転という使い方だと基礎内断熱の方が良いです。

土壁は調湿効果があると聞きますが、梅雨時期、多湿期も期待できますか?優先順位は高いですか?
優先順位は低いです。

優先順位は低いです。非常に限定的な条件で、期待できます。優先順位は低いです。日本の家づくりは予算の全てを構造、断熱に掛けたとしても、まだまだ足りないくらい低レベルです。

気密層をボード気密とする場合、内側の防湿シートと連続して気密コンセントボックスを施工することは必須となりますか?
必須となりません。

必須となりません。ボード面が防湿層を兼ねる、断熱材が防湿層を兼ねるという施工も出来ます。しかし、そのやり方が出来るのは、十分に分厚い付加断熱がある場合のみとなります。

貴社の部屋側から見た壁構成はどのようなものでしょうか?よく使う現在の構成はありますか?

仕上げ→プラスター→配線層→断熱層→気密層→構造用合板→付加断熱→防火層→防水層→通気層→外壁下地層→外壁層
が標準的です。
使う素材、厚みなどはケースバイケースです。

可変調湿気密シートの長期耐久性ってどうなのでしょうか?そもそも、気密シート無しでも内部結露しない壁構成が必須のように思えるのですが。

こちらは、私も同様の問題意識は持っておりますが、現状では分からないというのが正直なところです。一般的に物質の劣化原因は、熱、水、紫外線になりますが、そのうちの熱と紫外線から守られているのが気密シートの施工位置になります。残りの、水による劣化がどの程度なのかは耐久性試験の結果からも分かりにくい商品が多く、ひょっとするとやはり30年に1度はめくらないとダメな物かもしれません。
気候変動により結露が冬型から夏型にわずかずつではありますがシフトしてくることを考えると、また新たな壁体構成を考えていく必要が出てくる可能性も否めませんね。
勿論、防湿フィルムレスの構造を考えることも一つの回答だとは思いますが、それは防湿フィルムを使うよりももっと高等技術ですので、イメージだけで安易にやってよい物ではありません。

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