Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
冷暖房について
- 森さんの建てる家ではエアコンが2台と思いますが、高気密高断熱の家を建てる工務店ではエアコンの台数が1台や多いと3台のところがあると聞きました。 仮に33坪程度でUA値0.3前後の場合、エアコンの台数はどのようになりますでしょうか?
- 1台でも2台でも良いかと思いますが、間取りや夏の冷房負荷に合わせた設備設計が必要です。自転車の変速機を想像していただくのが分かりやすいです。変速機なしの自転車よりも変速機があった方が上り坂や下り坂など色んな負荷に対応しやすいです。また、1台のエアコンが壊れた時のリスク対策にもなりますので今はあまり一台のエアコンにはこだわっておりません。1台の高級品よりも複数台の激安品の方が安かったりします。
- 新築後3年を経過した2階吹き抜けの某社のエアコンの冷房時吹き出し温度がどんな設定にしても15℃程度までしか下がりません。 フィルターマシマシにするとサーモオフしてしまいます。 別メーカーの1階のエアコンは10度まで下がるのですが1階と2階の温度差が生まれてしまい困ってます。 これはエアコンメーカーによる特性や制御の違いからくるのでしょうか?
- まずは一度点検がてら、冷媒ガスの量が適正かどうかを見てもらってはいかがでしょうか。
エアコンの吹き出し温度を決める要素は、コンプレッサーがしっかり動いているか、冷媒ガスが規定量入っており適切に状態変化を起こしているかというのが大きいです。エアコンメーカーやグレードや年式に応じて特性の違いや制御の違いはけっこう違います。毎年おっかなびっくり選定をしておりますが、基本的に私は各メーカーの中で、最も安いグレードのエアコンシリーズの中から設備を選定するように心がけております。ダイキンだったらEシリーズ、パナソニックだったらFシリーズ、日立だったらAJシリーズ、みたいな感じです。
- 経年劣化でシーリングファンが落下した事例はありますか? 定期点検等は必要でしょうか?
- 私の経験上ではありませんが、そのリスクはゼロではないと思います。点検ができるに越したことはないかと思います。
- 現在、窓につけるカーテン/ブラインドの選定をしています。 全てハニカムサーモスクリーンでいいかと思ったのですが、夏の除湿を考えて、カーテンはなくして、ある程度日射熱の取得は許容して室温を上げてエアコンが頑張れるようにするというのもありでしょうか? エアコンには再熱除湿機能はついております。
- もちろん日射取得熱でサーモオフを防ぐという作戦もありですが、基本的にサーモオフが起こり易いのは外気温の高い昼間よりも外気温の下がる夜間です。そして湿度が上がり易いのも、家族が揃って呼吸をする夜間です。夜間のサーモオフ対策も同時にしておいたほうがより快適かと思います。
- 間取り的に冷蔵庫の上にエアコンを設置するしか無さそうなのですが、辞めた方が良いですか?
- まず天井高さが確保できるかどうかです。冷蔵庫が1900mm、エアコンが350mm程度ありますので、クリアランスも考えて2400mm以上の天井高さが確保できることが前提です。冷房時期はエアコンの風は水平に吹き出す感じになりますので効くかとは思いますが、暖房時期は恐らくサーキュレーターを併用したりしないと足元が温まらないかと思います。コンロがガスだったりして、防火のための垂れ壁がついたりすると、もう完全にショートサーキットを起こしてアウトになります。また、キッチンのレンジフードが常時換気になっていたりするとそちらにせっかく作った冷気暖気が引っぱられますのでちょっともったいないです。同時吸排でも少し引っ張られます。絶対ダメとは言いませんが、やるのであれば、設計士さんがちゃんと空調の知識を持っていて、的確な対処をしてくれないと大失敗をするリスクが高いです。お気を付けください。
- 凰建設で夏用の壁掛けエアコンを採用する場合、エアコンの清掃について、どのように施主さんに伝えられているでしょうか?
- 出来れば業者さんに頼んだ方が良いとお伝えしております。また、下方のフラップは取ってしまっても良いと伝えてます。動かしっぱなしでフラップを取ってしまえばエアコンのカビが軽減できます。
- エアコンの取り付けに関して伺いたいです。 素人ながらに気密をとる上でエアコンの取り付けは非常に大切だと思うのですが、御社でも気を付けられていますでしょうか? 気を付けている場合、どのようなところを気を付けていますか? 合わせてエアコンが破損した場合、工務店に依頼するべきでしょうか?
- エアコンの取り付けに関しては、冷媒の保温がきっちりなされているかどうかを検査項目として入れております。保温が足りなければやり直しです。わずかではありますが、エアコンの効率に影響してきます。スリーブ穴の気密やドレンホースの処理も気にします。弊社の場合、最初だけはこちらでつけさせて頂き、交換からは家電量販店でもいいですよとお伝えしております。冷媒管を再利用するのであれば、気密部分などは大丈夫かと思います。
- エアコン設置工事のオプションで、発泡ウレタン充填処理をした方がいいとネット記事で見たのですが、どうなのでしょうか?
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発泡ウレタン充填処理はした方がいいです。
- 某YouTubeで「冬に床下エアコンの暖房、夏に小屋裏エアコンの冷房、床下と小屋裏をアローファンで循環させる」という方法を詳しく紹介されていました。 夏に小屋裏エアコンで除湿された空気が床下に入ると床下の乾燥が保たれシロアリ対策にもなると考えましたが、そういった効果も期待できますか?
- 大枠でその考え方は間違っておりませんが、気をつけていただきたいのは、エアコンから出たばかりの空気はほぼ湿度100%だという事です。温度が上がらないまま床下に入ってしまいますと、床下が、冷たくて湿度の高い空間になってしまうこともあります。アローファンで送る空気の割合と室内を冷やしながら降りてくる空気の割合の計算を間違えると逆効果になってしまうこともあります。採用されるときはプロの説明をよく聞いて、正しく使っていただければと思います。
- あくまで仮定の話ですが、UA値0.32、C値0.5、6地域です。 30坪の2階建てで床下エアコンと階間エアコンを使用しており、リビング階段とリビングに吹き抜けがある前提です。 リビング階段と吹き抜けを使い空気を循環している場合でもシーリングファンは必要でしょうか?
- シーリングファンは無くても大丈夫です。シーリングファンはインテリアの要素が強くなり、しいて言えば夏に使うくらいかと存じます。