冬になると気になるのがインフルエンザですね。
インフルエンザ予防のために加湿をしましょうと、よく言われます。
同じ相対湿度で室温が異なると絶対湿度は・・・
加湿器の湿度設定は多くの商品で50%~70%となっております。
凰建設の家で初めての冬を迎える方も、乾燥を気にして加湿器を購入される方がいらっしゃいます。
でも、ちょっと待ってください。
実は、暖かい家で50%や70%の湿度にしてしまうと、家の中の湿度が高すぎになってしまっている可能性があるんです。
通常、私たちが湿度の単位にしているのは相対湿度といって、%で表示するものです。
しかし、建築環境工学上、より多く使われるのは絶対湿度といい、g/kgDAや、g/㎥、kg/kgDAという聞きなれない単位で表されます。
小学校の理科の時間に塩水を作る実験をしたと思います。水に塩を入れていくと、ある量からはそれ以上塩が溶けなくなりますが、水を温め、温度を上げていくと、更に塩が溶ける様になりました。
実は空気中の水分も同じことが起こっており、温度が高いと、より沢山、水を含むことができる。
30度の空気が70%の湿度なのと、10℃の空気が70%なのでは、空気が含んでいる水の量には大きな差があるという事ですね。
気温が異なる冬と夏の湿度差はこんなにも
※クリックで大きくなります。
これは空気線図と呼ばれる、温度と湿度の相関関係を表す図です。
2017年の岐阜市実績より、例えば冬、1/24日の10時は1.96g/kgという、空気がカラカラに乾いている状況でした。
そして半年後の夏、7/26日の夜10時は、21.96g/kgという、非常に湿った空気の夜でした。
一年の間に、こんなにも絶対湿度差があるのですね。
高断熱住宅なら湿度はどれくらいにしておくのがベスト?
で、冬のインフルエンザ対策の話になりますが、
実はインフルエンザ予防にも、絶対湿度はとても大きく関係してきているのですね。
サイトの中で7g/㎥の絶対湿度であればインフルエンザの生存率は17%と言われております。
更に加湿するに越したことはないのですが、私としては、この7g/㎥(5.8g/kg)を基準に考えても良いと思います。
ここで、例えば室内気温が13℃の部屋があった場合、5.8g/kgまで水蒸気量を持っていくとなると、70%の相対湿度でないといけない事になります。
ところが、室温が20℃の部屋であった場合、40%まで加湿してあげれば5.8g/kgの水蒸気量になります。(図中オレンジライン参照)
絶対湿度の概念を理解して、効果的なインフルエンザ対策を行っていきたいですね。
凰建設の家では、冬場の室内は20℃40%を目安に過ごしてくださいませ。
さて、今回は湿度のお話しでしたが、
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