専務コラム
専務コラム
先週末は関市T様邸の内覧会に多数のご来場をいただき、ありがとうございました。
今週末は上芥見での内覧会、来週末は南山での内覧会と続きますが、
どこもこだわりの家です。是非是非見てくださいね。
と、ご案内のチラシを配っておりましたところ、芥見、大洞のあたりでも、空き家、空き地が
結構あるなぁという事に気が付きました。
空き家です。
空き地は昔からあるのだと思いますが、空き家は、徐々に増えてきております。
新築が次々に建つ一方、空き家もどんどん増えて行っているのが現状です。
古い家を自分で直しながら住みたい、という若い方も多くいらっしゃるのですが、
では、ここに空き家がありますがどうですかと紹介をすると、ちょっと古すぎて、、
痛みすぎてて、、という事もありました。
若い人がわがままを言うという話ではありません。
日本の空き家は、痛みが激しすぎて相当な手を入れないと住めないことが少なくない、という話です。
自分も含め、となりのトトロを見て育った世代には、「少し古いけど味のある建物で新生活」
もいいねと思う気持ちが少なからず理解できるのではないかと思いますが、
なかなか理想と現実の乖離が激しすぎて、そんな生活が実現する方は少ないです。
パッシブハウス、普通の住宅、外気温のデータを3か月取り続けましたが、
普通の家が、如何に傷みやすいか、またパッシブハウスが、如何に劣化に強いかが、
よくわかってきました。ポイントは、目に見えない部分の乾燥状態ですが、
やはり壁体内に湿気の流入を許す作り方で、完璧に壁体結露を防ぐことは難しいなぁ
というのが感想です。
これから「終の棲家」を建てる世代にとって、建築時ではなく、50年後で比べた時に、一番安くなる家
がやっぱり必要なのではないかと強く感じた一日でした。