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2016.03.13ブログ

逆から考える家の性能

3月になりましたね。私の誕生日も近くなり、

この時期は一年で一番好きな季節です。

 

先日、お客様から、家の性能について、質問がありました。

Q値、UA値、色々な数字があります。

様々なサイトや本でも、この性能値はこうでこうで、、、

と書いてありますが、一生懸命に説明すればするほど、分りにくくなってしまいます。

 

車で例えると分りやすいですが、

Q値、UA値、ηA値から説明するという事は、

トルクウェイトレシオや排気量、エンジンの回転数と言った、

普段実感の湧かないところから説明をする事と同じです。

 

で、だからどうなるの?という部分が本当にお客様の聞きたいところなのではないでしょうか。

車で例えると、で、だから一か月のガソリン代はどのくらいなの?とか

で、だから高速道路で快適に走れるの?

といった部分が本当に知りたいところだと思います。

 

Q値やUA値というものは、家の性能を表すものですが、

それが最終的に何になるのかと言われると、

ズバリ冷暖房費です。なので、Q値やUA値の説明をする際、

最終的な冷暖房費まで説明をしないとなんの意味もありません。

 

また、Q値がこうだと仮定すると、冷暖房費はこうなります!

と説明してくれているサイトや人はいますが、

 

お客様の想定している冷暖房費だと、性能値はこのくらいですね。

と説明している人は殆どいないと思います。

 

なので、創りました。

理想の生活スタイルから逆算する、あなたの家の性能値シミュレーター

 

希望の坪数、夏冬の理想の体感温度、とても寒い日にこれくらいまでなら出せると思える暖房費、

エアコンの性能、何年新しい家に住むのか、

それだけ入力すると、数値を逆算してその人にピッタリな家の性能をはじき出してくれるものです。

(クリックすると大きくなります)

300.jpg

 

 

仮にこんな数字を入れたとします。

合計金額に注目です。

光熱費を300円から250円に下げると、、、

250.jpg

 

 

本体価格は上がるものの、

トータルコストはぐんと安くなりました。

暖房費を下げるためにはQを下げる必要があり、そうすると結果的に光熱費が下がるので、

本体価格の上昇分を抑える事が出来るのですね。

 

そして今日一番言いたい事。

エアコンの性能です。

APF4.0は、家電屋さんの激安セール品、もしくはちょっと古いエアコンをイメージしてください。

それをAPF6.0の高性能エアコンに替えると、、、

6.jpg

 

 

更に合計金額が下がりました。

注目すべきは家のQ値です。

エアコンの効率が上がると、同じ温度まで上げるのに、家の性能が下がっても大丈夫なんですね。

ハウスメーカーのメカメカZEHを連想させられますね。

しかし、同じ高性能エアコンを使うのであれば、やっぱり性能を上げて光熱費を落した方が、将来的にも楽になります。

暖房費を150円まで落とすと

150.jpg

 

 

更にトータルコストが下がりました。

せっかくの注文住宅です。あなただけの性能数値を持った建物をシミュレートして、家を作っていきましょう!

 

ちなみに番外編

暖房費を落せばなんでも安くなるんだろう!と、

非現実的な数字を入れて行ったりすると、、

50.jpg

 

逆に元が取れなくなって来たりします。

U値0.55のサッシが登場する時代なので、

実現可能だとは思いますが、

何事も行き過ぎは良くないという事ですね。

 

パッシブモデルハウスを作って2年が経ち、

色んな方に様々な温度を体験していただき、思ったのが、

やっぱり理想の体感温度は個人差があるという事。

なので、このシミュレーターでは、理想の体感温度も入力できるようになっております。

ポイントは、室温ではなく「体感温度」です。Q値が上がるという事は、

壁の表面温度が下がるという事で、同じ体感温度を得るために、必要な暖房エネルギーは変わってきます。

そこもちゃんと補正をかけて光熱費を出すようにしております。なかなか優秀です。

また、右に並んでいる数字は、岐阜市の温度データです。

2015年の実績数値から冷暖房度時(冷暖房度日より正確)を算出し、

理想の体感温度にするまでの冷暖房費を割り出しております。

 

弊社で施工させていただいたお客様の光熱費データを参考に、色々な係数を出しておりますが、

野池先生の1985シミュレーターや、パッシブハウスジャパンさんの建物燃費ナビと

整合性を取っていける様、精度を上げて行きたいなと考えております。

 

 

このシミュレーターですが、弊社の建物仕様、弊社の施工範囲での気象条件、その他、弊社でしか使えない係数などを

入れ込んでおりますので、北海道で建てたい、鹿児島で建てたい、という方には、また新たに数字を入れ直さないといけません。

なので、今のところは凰建設で家を建てようかな、と検討されておられる方専用のシミュレートとなります。

 

ご希望の方、是非お問い合わせフォームからシミュレート希望と書き添えてお申し込みくださいませ。

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