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2016.07.31ブログ

感覚を養う事の大切さ

家を設計する者として、「感覚で分かる」ということはとても大切です。例えば、今の時期ですと、温度と湿度。

温度が27度で湿度が47%の部屋と、温度が24度で湿度が78%の部屋、どちらが暑く感じると思いますか?

答えは、「ほぼ同じ」です。しかし、冷房負荷を考えると、24度まで下げるほうが大変なのは明確であり、冷房ついでにきちんと湿度が下がってくれる建物と、冷房しても湿度が全然下がってくれない建物では、光熱費に大きな差が出てきます。

 

一昨年、しばらく温湿度計を持ち歩いてみて、どんな環境で人は快適性を感じるかというものを、感覚と数字の両方で何となく分かってきました。

 

今回作らせていただいたシミュレーションソフトebfit!も、最終的には「感覚的にわかる」ようになることがゴールだと思っております。


必要な性能の建物を設計するためには、こんな仕様で、このくらいの窓の取り方で、という事を設計者として身に着けていただくために、手軽に何回も数字を回して、そして感覚としてパッシブ設計の要素であったり、温熱の要素を身に着けていけるようになります。

暖房負荷を減らすために、熱交換換気をいれたほうが良いのか、断熱材を厚くしたほうが良いのか、そんなことを「感覚的に」わかるようになれば、しめたものですね。

 

岐阜県は気象条件的に、非常に多様性があり、ちょっと市町村が違うだけで、温湿度や日照時間がうんと違います。

 

その地域の特性をしっかりと把握し、最適な住まいの答えを見つけるのも、設計の醍醐味です。

 

ZEH普及、2020年の省エネ義務化、その他色々な事が業界内で言われておりますが、

 

凰建設は更にその先(というより更に根本的なモノ)に取り組んで行きます。

 

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そして更に特異な体験をして感覚を養うため、先日岐阜高専の中谷先生のところで

恒温恒湿室というものに入ってきました。

 

28度の温度で、湿度が100%から0%まで順番に下がってくると、体感温度はどうなるのかという実験です。

28度0%の空気は日本の外気ではほぼあり得ません。4月くらいのカラッカラに乾燥した日中よりも更にカラカラです。

 

とてもさらっとして気持ちよかったのですが、乾燥しすぎて喉がウイルスにやられてしまい、

1週間、ヘルパンギーナで苦しんでおりました。

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