専務コラム
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「いつ頃家を建てたいと思っているのですか?」という質問をすると
「2年後くらいにと思っているんです」という言葉をよく聞きます。
この答えには2つのパターンがありまして、本当に2年後に何らかのライフイベントを控えている方と
2年あれば色々見て回って丁度いいかなと思っておられる方に別れます。
いずれにせよ、多くの方は家を建てようと思う2年くらい前から、準備にかかるのだと言えます。
そして、その後の動きもいくつかのパターンに別れます。
まず、2年経っても、「2年後くらいに家を建てたいね」と言っている方。ダイエットは明日からと同じで、こういう方が計画通りに家を建てる確率はかなり低いです。
次に、時間が迫ってきて土地や建築会社を決める方。夏休みの最終日に徹夜をするパターンですね。
最後に、すぐ動き始める方。
え?まだ2年もあるのに?と思う人も多いかもしれません。
注文住宅は計画を始めてからだいたい1年後にお引越しという流れが一般的です。
しかし、少数派ではありますが、すぐに動き始められる方がいらっしゃいます。
夏休みの宿題でも婚活でも、仕事のプロジェクトでも、切羽詰まってから始めてもいいものが出来る確率が低いというのは誰もが納得する話だと思います。
家づくりも同じく、早く動き始めた方が圧倒的に有利です。
家づくりにかける時間はいくつかに分類されますが、
ざっくりと、パートナーを決める時間、家の計画を練る時間、家を作っている時間に大別されます。
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さて、どこに時間をかけると、いい家が出来るのでしょうか。
正解は、「家の計画を練る時間」です。
注文住宅では、約3万点の素材が使われます。全てが大切で、不可欠なものです。
建てる会社を慎重に決めないと!と思っていらっしゃる方もいると思います。ですが、注文住宅の場合、建築会社を決める為に悩んだ時間は最終的に殆ど家に反映されることはなく終わります。
皆さんのこだわりや思いを建てる家に反映させられるのは「設計している時間」しかないからです。
私の経験を語るまでもなく、「早めに始めて失敗した」という例が少なそうなのは誰もが想像できる話だと思います。
今現在でも、2018年春の着工に向けて、内装の打ち合わせを始めるおうちがありますが、
通常であれば、見に行く時間の無いようなショールームでも、十分に行く時間が取れます。
1回の打ち合わせで決めないといけないアイテムの数も少ないです。
例えば、次回は照明器具の打ち合わせをするとなった場合、多くのお施主様は、照明器具が気になり、自分の家や実家、
友達の家やショッピングモールなど、どこへ行っても照明器具が気になります。その予習時間が十分に取れたうえで決めるのと、ぶっつけ本番でカタログを見ながら決めるのでは、
やっぱり完成イメージの想像のリアルさが変わってくるのですね。
建築会社をどこにするのかという事で悩んでいるうちには、そんな事は見えてきませんし、気にしません。
結婚と同じではないかもしれませんが、「誰と結婚しようか」と色んな相手と会うよりも、この人だと決めた後で、より深く、相手を知って行く方がいいような気がします。
2年後に家を建てたいと思っているのであれば、家の設計に掛ける時間をなるべく沢山取れるように、動いてみてはいかがでしょうか。
私も時間に余裕のある計画の方が楽しいです。なぜならば、やっぱりいい建物が出来る可能性が高いから。なんですね。