専務コラム
専務コラム
暑くなってきたり寒くなってきたりしますと、家を建てるお客様も「性能の良い家」が欲しくなるようで、凰建設に来場されるお客様からも、夏に涼しい家にしたいという要望をよく聞くようになりました。
住宅の性能を上げるために、断熱材の強化、換気ロスの低減などが有効です。では、岐阜県愛知県あたりで建てる一般的な住宅の場合、断熱を強化することと、換気負荷を低減する事、どちらがどのくらい効果のある対策なのか、ご存知でしょうか。
実はこれ、プロの建築業者さんでも、よく間違えている人の多い質問です。住宅の場合、断熱部分から逃げていく熱が圧倒的に多く、家が寒くなったり暑くなる原因の8割以上は、断熱によるものです。
オフィスビルや公共建築などでは、換気負荷の方が大きくなったりすることもしばしばありますので、余計に間違えやすいという事ですね。
断熱もそこそこに、換気の熱交換効率を上げていくという、とんでもない建物が多く散見することからも、業界内にもまだまだ浸透していないなと感じた次第です。
実際に計算をしてみると、U値が0.3を切るくらいまでは、わき目も降らずに断熱材を厚くする事だけに力を入れた方が、名実共に省エネな家になっていきます。是非、正しい知識を基に、用法、用量を守った賢い省エネ住宅を建てていただきたいと思います。