専務コラム
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凰建設では家を建てる途中に何回かの検査工程があります。
一般的には殆どの会社さんがやられていない検査の一つに、熱橋(ねっきょう)検査というものがあります。
断熱材がきちっと施工されているか、その性能は発揮されているか、金属部分が断熱区画を貫通して、家を夏に熱したり冬に冷やしたりする事になっていないかを確認するものです。
今回、伺った現場での熱橋検査で、設計監理者として不合格を出した部分があります。
天井にグラスウールが3枚(300mm)施工される部分の施工が凸凹していた為、
最初のグラスウールに戻ってやり直しをするものでした。
やり直し前がこちら↓
いかがでしょう、断熱材はありますが、綺麗に敷いてあるかと言われると???ですよね。
グラスウールは規定された厚みで施工して初めて規定の能力が出ます。写真のような入れ方では材料が不均一な厚さになり、思ったような性能が出ません。
今回、この工事をしてくれたのは社員大工さんの中でも最も若い19歳の樹くんと20歳の誠也くんでした。
いい機会なので、一緒に小屋裏に入って、断熱材の施工講習会を行いました。
綺麗に隙間なく、同じ密度で施工するためには、やはり施工する場所の形に合わせなければいけません。
柱の部分など、一か所ずつ丁寧に断熱材を加工していきます。
で、出来上がったのがこちら↓
上の写真と比べると、断熱材がきれいに平らになっているのが分かると思います。
実はこの見えている部分の断熱材が、3枚重ねのてっぺんですので、この下にまだ2枚の断熱材が入っております。
最初の断熱材から全部綺麗に平らになるように施工してこないと、このようには納まりません。
最初の施工の悪さは慣れていないという事もあり、仕方がありません。きちっと直して下の写真の様になればそれで解決です。
ふと思ったのが、どれほどの大工さんがこういう経験をするのだろうかという事です。
正直な所、正しい断熱施工が出来る大工さんというのは、家を建てるお施主様が考えているよりもはるかに少ないです。
凰建設は、若いうちから大工さんに正しい断熱施工、気密施工を教えていきます。どこに出しても恥ずかしくない大工さんになりますが、
今の時代、既にほとんどの建築会社は大工さんを育てる社会的役割を放棄しており、どこかで育ってきた大工さんをスカウトしてくるという、
某球団方式の運営に切り替わってしまっております。
断熱気密技術というのは、東海地方においては割と新しい技術で、熟練の大工さんだから教えられるというものではありません。
ただでさえ、職人さん不足が叫ばれているこの時代、お客様の家をこの先誰が守っていけるのかと考えると、若い大工さんの育成は必須だと思います。
これからも凰建設は、大工さんを育てる会社であり続けたいと思います。
さて、今日は大工さんのお話でしたが
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家づくり失敗したなぁと思う人を一人でも減らせたらと思い、
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