2024.11.24
これからの家づくりは高耐久性、温湿度の快適性、資産性という要素が大切になると思いますが、設備についてはどうお考えでしょうか?
住宅を不動産としてみた時に、今までの評価であれば、どんな部位もまとめて22年で耐久性がゼロだということになっていました。
ただ、今後、既存住宅の資産評価をどのようにするのかということは各地で模索が続けられており、ある評価システムでは、基礎や躯体が60年、屋根外壁は30年、内装や設備は15年〜20年で耐用年数を考えるという提案がされています。
優れたキッチンや浴室であっても20年で資産評価はゼロだということですね。
どんな評価基準が将来の主流になるのかはわかりませんが、設備品が躯体と同じように30年を超えて評価され続けるというのは考えにくいかと思います。
「知らない人が30年使ってきた浴室」があったとして、質問者さんがそれに対してどういう印象を抱くかと考えていただければ、設備の評価が心情的にも難しいのは想像していただけるのではないかと思います。
なので、資産価値という点に関して言えば、地盤、基礎、躯体、屋根、外壁の順番にしっかりしたものに対して予算を投入し、内装やあらゆる設備品は二の次三の次というのが答えになるかと思います。
ただ、頭ではそう理解したとしても、長期優良住宅、設計/建設性能評価取得、構造計算がなされた耐震等級3、断熱等級7、だけど内装は建売とそう変わらない。という家をどのくらいの人が受け入れられるのか、というと、なかなか難しいですよね。