イベント・お知らせ

EVENTイベント・お知らせ

2024.06.15

温熱環境やコストを考慮すると、総二階建てで東西に長い長方形の形状が有利だと解釈していますが、間違いはないでしょうか? また、東西に長い長方形とは、長辺と短辺の比率はどのくらいが有利でしょうか?

おおよそのイメージで言えば、総二階で東西に長い建物というのは間違いではありませんが、そのバランスを聞かれると、答えは「地域による」になります。

日本海側はより正方形なバランスに近く、太平洋側はより平たい長方形になります。というのは、南の窓から期待できる日射取得量が全く違うからです。

日射取得が期待できない地域ほど、純粋に熱損失の少ない正方形の建物が有利になり、日射取得が期待できる地域ほど、南の面を増やしたほうが良いからになります。

しかし、現実には、土地によって東西の長さは決まってくることが殆どで、希望する大きさによって南北の長さと縦横のバランスが決まるという事になります。
土地選びの際に、そこまでこだわって探せば、ベストなバランスの建物は見つかるかもしれませんが、そこまで計算できる人がそもそも日本でも数えるほどしかおりませんし、そういう方に計算しながら土地探しをしてくださいと頼むのは、それだけでもそれなりのコンサル料がかかるので、買った土地に合わせて最適なパッシブデザインをするというのが、やっぱり現実的なのではと思います。

記事カテゴリ

アーカイブ

CONTACT