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2024.05.25

許容応力度計算をしている耐震等級3と、していない耐震等級3ではどのような部分で違いは出ますか?貴社では許容応力度計算は必須ですか? よろしくお願いします。

同じ耐震等級3というランク付けになりますが、許容応力度計算で求められている強度の方が、品確法による耐震等級3よりも強い為、許容応力度計算を行ったうえでの耐震等級3の方が地震に対しては強い建物になります。弊社の場合は建物が総二階建てから大きくずれている等の理由があれば許容応力度計算を用いて計算しますが、今のところは、許容応力度計算をしない、品確法による耐震等級3を取得している例の方が多いです。

許容応力度計算と品確法の性能表示における計算の大きな違いは、偏芯率の算出、部材一本一本の断面、接合部検討になります。弊社では、品確法の計算の場合でも、偏芯率は必ず計算を行うようにしております。また、許容応力度計算では考慮する準耐力壁を品確法の場合では考慮しない事にしており、許容応力度計算を行った場合との強度的な差が少なくなるようにしております。

許容応力度計算を内製化、標準化できるように動いている段階になります。

ちなみに、許容応力度計算が最高の構造計算方法だと思われがちですが、建築の世界には、更にその上に「限界耐力計算」「時刻歴応答解析法」という、部材が破断するまでの強度を計算して、建物の限界を算出したり、地震波に対して、各接合部がどの様に挙動するのかをも考慮して耐震設計をする方法があります。
巷で話題のウォールスタッドというソフトは時刻歴応答解析法の結果を分かりやすく可視化したものになります。

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