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2016.05.12ブログ

「もったいない」と「経済性」は反比例するか

今朝、作業場に行ったら大工さんがみんなで材料を車から降ろしていました。

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「どっかで余った材料?」

 

と聞くと、「よその現場で」

という回答。

 

どういうこと?と思って詳しく聞くと、

他の会社の現場で余った材料なのですが、下げる場所がないから通常はこの新品の材料を細かく切って捨てるのだそうです。

現場の担当が、捨ててしまうのはもったいないし、捨てるお金も浮くので

知り合いの建築会社(凰建設)に引き取ってもらえばいいのではと思い、凰建設の監督さんに電話したのが経緯だとか。

 

ものすごくもったいないと思いますか?

 

確かに、もったいない話なのですが、その会社は、たとえ材料が余っても、捨ててしまったほうが利益が出る体制なのです。

凰建設のように、加工場、作業場、材料置き場があれば、余った材料をストックし、次の現場で使うことができますが、

その代わり、土地代などが掛かります。

 

最近は建築会社もいかに会社を身軽にするかということに念を置いて、営業所はあるけど作業場、加工場、材料置き場がなく、職人さんをかかえず

簡単に出店でき、簡単に撤退できる体制にしているところが多いです。

特に場所代が高い都市部なんかは顕著ですね。

 

しかし、長期的にみると、毎現場の細かいロスがかさみ、結果としてもったいないことになります。

また、生き物である木材を大切にせず、限りある資源を使い捨てにする姿勢は建築に携わるものとして認められるはずがありません。

 

こういうことが「是」としてまかり通る、また、そういう会社を選ぶ方もいらっしゃるということを残念に思います。

 

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